みずから望んで性産業に従事する女性を「正しい」とする
「ヒラリー」は、だまされたり強要されてアダルトビデオに
出演させられた人は、悪質な業者に訴えろと言っています。
それは「すでに悪質な業者を訴えています」がお答えです。
「SWASHに期待します」
4. ヒラリー 2016年03月24日 08:26
日本のAV出演もそうですが、強引にとか騙されてという人は、
それを個別として悪徳業者やスカウト等を訴えるなどすべきですね。
アダルトビデオへの出演を断わった女性と、
出演を強要した芸能プロダクションとのあいだの裁判で、
女性に違反金を要求する芸能プロダクションの請求を
棄却する判決が、2015年9月に出ています。
「アダルトビデオ出演契約書は無効…AV出演拒否した女性への違約金請求を棄却」
「「契約書にサインするまで帰さない」と監禁されることも――AV出演強要の実態(上)」
アダルトビデオの出演を断った20代の女性が、
所属していた芸能プロダクションから2460万円もの
違約金を請求された裁判で、東京地裁は9月上旬、
プロダクション側の請求を棄却する判決を言い渡した。
この訴訟はプロダクションから提訴したものであって、
被害女性から訴えたものではないと言うのかもしれないです。
裁判ではなく警察に訴えたものですが、2016年6月に
AV出演を強要したもと芸能プロダクションの社長が
労働者派遣法違反の容疑で逮捕されています。
これは被害を受けた女性から警視庁に相談しています。
「AV撮影と知りながら派遣か 元社長ら逮捕6月13日 12時20分」
「大手AVプロダクション元社長ら逮捕 女性「出演強要された」 労働者派遣法違反容疑」
経営していた芸能事務所に所属していた女性を、
実際の性行為を含むアダルトビデオ(AV)の撮影に
派遣したとして、警視庁が11日、労働者派遣法違反容疑で、
大手AVプロダクション「マークスジャパン」(東京都渋谷区)の
40代の元社長ら同社の男3人を逮捕したことが、
捜査関係者への取材で分かった。
女性が「AV出演を強いられた」と警視庁に相談して発覚した。
だまされたり強要されたりしてAV出演した被害者は、
警察や裁判所に「悪徳業者」を訴えています。
「ヒラリー」のコメント通りのことをしていますし、
それでなにも問題ないように思います。
最初の芸能プロダクションから提訴されて
勝訴した被害女性は、手記の中でスカウトマンを禁止する
法律を作って欲しいと述べています。
「被害女性はスカウトマンを問題にしろ」という
「ヒラリー」のコメント通りの主張です。
「「大人の男性を敵に回すのはとても怖かった」 AV違約金訴訟・女性の手記(全文)」
スカウトマンを禁止する法律をつくってほしい
私の相談以降、支援団体への相談件数が89件を超えたと聞いています。
この問題はとても重大なことだと思います。
駅付近とかのスカウトマンを禁止して欲しいです。
禁止と言ってもやりたい放題なので、きちんと法律をつくってほしいです。
NPOヒューマンライツ・ナウは、アダルトビデオの
強制出演についての実態を調査しました。
プロダクションやメーカなど業者を監督し規制する
法律を定めることを提言する報告書を発表しています。
ここでも取り締まりの対象は「悪徳業者」です。
「<AV出演強要>「奴隷のような状況」「刑事罰が必要」NPOが深刻な被害訴える」
若い女性たちがアダルトビデオに強制出演させられている
という実態を約半年かけて調査した
NPO法人ヒューマンライツ・ナウは3月3日、東京・霞が関の
弁護士会館で記者会見を開き、調査結果を発表した。
ヒューマンライツ・ナウは、調査結果にもとづいて、
アダルトビデオのプロダクションやメーカーなどを
監督する省庁の設置や、不当・違法な勧誘の禁止、
女性の意に反して出演させることの禁止、禁止事項に反する場合の
刑事罰などを盛り込んだ提言も報告書にまとめた。
今後、内閣府など関係省庁に対して提言する予定だ。
「ヒラリー」は「強引にとか騙されてという人は、
それを個別として悪徳業者やスカウト等を
訴えるなどすべきですね」なんて言いかたをしています。
これはAVの被害女性やその支援団体は
悪徳業者を訴えたり問題にしたりしていないと
「ヒラリー」は思っている、ということなのでしょう。
実際にはここで見てきたように、AV出演の被害女性や
その支援団体が訴えたり問題にしているのは悪徳業者です。
「ヒラリー」はいったいなにを見ているのかと思います。
「ヒラリー」のコメントは2016年3月24日です。
もと芸能プロダクションの社長が労働者派遣法違反の
容疑で逮捕されたのは2016年6月ですから、
この件は「ヒラリー」がコメントを書いた時点では、
だれにも知りえなかったことです。
被害女性が勝訴した裁判は2015年9月です。
ヒューマンライツ・ナウがアダルトビデオ出演に関する
調査報告を発表したのは2016年3月3日です。
これらは「ヒラリー」のコメントより前であり、
「ヒラリー」にも知りえたことです。
AVの被害女性やその支援団体が悪徳業者を
訴えたり問題にしたりしていないと思っているなら、
彼女たちはだれを訴えたり問題にしたりしていると
「ヒラリー」は思っているのかも気になります。