女子の合格者数を抑制していたことが発覚したとき、
「2010年代の日本女性史を語る上で、
はずせないトピックとなる」とコメントしたかたがいます。
東京医大、女子受験生を一律減点…合格者数抑制 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)さらに日本の多くの大学医学部で、類似の点数操作で
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これは多分2010年代の日本女性史を語る時外せないトピックになる
2018/08/02 23:00
女子の合格者数を抑制していたことがわかったとき、
「最初の予想を上回った」ともコメントしています。
順大入試、女子を一律に減点「コミュ力が高いため補正」:朝日新聞デジタル医学部入試の点数操作は、たしかに歴史に残るレベルのhttp://b.hatena.ne.jp/entry/368517126/comment/shigak19 ←8月の時の予想を遥かにこえてしまったなあ
2018/12/11 20:28
深刻なジェンダー差別となっていると思います。
じつは医学部入試の点数操作と同じくらい、
「2010年代の日本ジェンダー史を語る上で
はずせないトピック」は、ほかにもあると思います。
わたしに言わせれば、以下の5つが同じくらいの
インパクトを持った大事件だと思います。
1. 選択的夫婦別姓
2. 従軍慰安婦問題
3. 匿名記事「保育園落ちた」(待機児童問題)
4. 詩織さんの亡命(性暴力問題)
5. 医学部の点数操作
2.はさらにくわしくすると、以下の項目があると思います。
2.-a. 自民党が野党時代に、何人かの右翼議員が
慰安婦問題に対して抗議するために(慰安婦像の
撤去要求など)アメリカ合衆国へ行ったこと
2.-b. 橋下徹の「慰安婦必要」発言、もと慰安婦のかたとの面会拒絶問題
2.-c. 日韓合意
2.-d. グレンデール慰安婦訴訟
これらに続く大事件と、わたしが考えるのは以下です。
A. 子ども手当てバッシング
B. 安倍政権初期のころの少子化対策の議論
C. 性教育問題(七生性教育裁判)
D. 都議会セクハラ野次
E. AV出演被害
F. 子宮頸がんワクチン、事実上の接種中止
(追記: F.を追加した。)
こうして見るとたくさん家族やジェンダーに関する
大きな事件があったと思います。
日本がジェンダー差別的なのはむかしからですが、
2010年代になってそれがさらに顕著になったと思います。
とくに10年代の後半になると、ごまかしきれない程度に
差別の深刻さが目立つようになってきたと思います。
「ジェンダー差別的で、国際的にも立ち遅れた日本」が、
だいぶ浮き彫りになった10年間だと思います。
2010年代はまだあと1年とちょっとあります。
まだ事件が追加される可能性も、残念ながらあります。
2010年代と言ってもほとんど安倍政権時代です。
民主党政権時代だった2.-a.とA.も主導したのは自民党です。
よってこれらは「安倍政権時代の日本女性史を語る上で
はずせないトピック」と考えてよいでしょう。
「女性の活躍」とか「女性が輝く」といった
スローガンを謳って、女性に開かれた社会を目指すことを
標榜したかのような安倍政権でしたが、実態はジェンダー差別が
いくつも露呈した時代になったということです。
安倍晋三も「伝統的家族」と称するジェンダー差別の
元凶である因襲的家族観を標榜しています。
00年代には性教育バッシングにも加担しています。
選択的夫婦別姓や子ども手当てにも反対の表明をしていました。
夫婦別姓を「左翼的かつ共産主義のドグマ」と語った安倍総理の言葉、これ本当に不思議なんですよね。夫婦別姓が理由で共産主義の国になった国あるの?もちろんOECD加盟各国も日本以外全て夫婦別姓OKですが、どこも共産主義国にならないどこか一カ国ぐらいないと説得力ゼロ。https://t.co/ZtxUkkfnYF pic.twitter.com/AggNku3Gwk
— nana (@nana77rey1) 2018年7月13日
総理大臣になってからきゅうに「女性に開かれた社会」を
標榜しはじめても、本質的にはジェンダーに因襲的であり、
ジェンダー差別をむしろ積極的に推進した
人物だったことを示しているとも、考えられそうです。