12月22日エントリの続き。
世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数です。
「ジェンダーギャップ指数2018」
ハフィントンポストに、ジェンダーギャップ指数を
取り上げた記事があるので、これを見てみたいと思います。
「ジェンダーギャップ指数2018、日本は110位でG7最下位「日本は男女平等が進んでいない」」
この記事に、ジェンダーギャップのスコアに応じて
調査対象国を並べた図があります。
等間隔に並ぶ順位よりスコアのほうが、全体の中における
相対位置を、より正確に把握できることになります。
「保健」分野はスコアが最低の中国が0.92です。
ほとんどの国が0.95以上の領域にあり、
ジェンダー平等の達成度はかなり高いと言えます。
「教育」は「保健」よりは左側の
低いスコア領域にプロットが広がっています。
それでも多くの国は0.95以上の位置にあるので、
ジェンダー平等は達成しつつあると言えます。
「経済」(具体的には雇用や賃金に関すること)は、
さらにプロットが左の低スコア側に広がっています。
最高値は0.92で、それより右側の高い
スコア領域にはプロットがないです。
プロットが重なり合って塗りつぶされている領域は、
だいたい0.60から0.75の範囲です。
ジェンダー平等まではまだまだだと言えます。
日本のスコアは0.60で、国がたくさん集中して
塗りつぶされている領域の左端です。
雇用や賃金に関しては、日本は世界的に見てジェンダー格差が
大きいほうということを示していると思います。
「政治」はさらに低いスコア側にプロットが広がっています。
最高値はアイスランドの0.67で、孤立して高いスコアです。
プロットが重なり合って塗りつぶされている領域は、
スコアが0.00から0.30のあたりです。
「政治」分野は世界的に見ても、ジェンダー格差は
きわめて大きく、女性がほとんど政治に
参画していない国が大半ということになります。
「政治」におけるジェンダー平等の達成は、
まだまだはるか先になりそうです。
日本のスコアは0.08で、塗りつぶされている領域の
中にありますが、真ん中より左の低いスコア側です。
国際的に見ると、政治に関しては日本は
女性にとってまだまだ閉ざされている国
ということが、あらためて確認できると思います。
総合点を見ると、もっともスコアが高くジェンダー平等の
達成度が高い国はアイスランドで0.86です。
ジェンダー格差がもっとも小さい国でも、
0.9を超えていないということです。
プロットが重なって塗りつぶされている領域は、
0.65から0.75くらいの範囲です。
日本のスコアは0.66で、塗りつぶされた範囲のほぼ左の端です。
多くの国のプロットは日本より右に集中して、
日本の左側は比較的プロットが少ないということでし。
それゆえ日本の総合順位は調査対象国149カ国中、
順位は110位で、下位になるということです。
国際的に見てもジェンダー平等の浸透が遅れている
「経済」と「政治」とで、2次元の図を作ったものが以下です。
日本のプロットは、他国のプロットが集まって
密になっている領域の左下のかどあたりにあります。
日本は国際的に見てジェンダー平等が遅れている
ということが、よりはっきり示されると思います。