2019年01月02日

toujyouka016.jpg 中野区議会・夫婦別姓問題の当事者

12月19日12月29日12月30日エントリの続き。

東京都中野区が「選択的夫婦別姓制度の法制化を
求める意見書」を賛成多数で可決したことについてです。

「【祝え!】23区初!中野で選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書が採択【まさに生誕の瞬間である!】」

意見書に対する討論の中で、立憲民主党の森たかゆき議員が、
自分は妻の名字になっていることを明かしました。
ここで名乗っている「森」は改姓前の生来の名字です。
選択的夫婦別姓問題は、自分も当事者ということです。

 



議員の中に「自分も当事者」というかたが現れると、
選択的夫婦別姓の実現のために活動している
かたたちにとっては、大いなる励みになると思います。
政治における直接的な意思決定の場に、
自分たちと気持ちや考えを共有できる人がいるからです。

また一般市民から選択的夫婦別姓の実現のための
アクションがあることで、議員のほうも自分も当事者である
ということを、明かしやすくなるのだろうと思います。


ほかのマイノリティもそうですが、
選択的夫婦別姓を望む人や、選択的夫婦別姓問題の当事者は、
身近なところにいるということです。
自分たちと関係のないどこか遠くの場所にいる存在
ではないということです。

中野区議会は議員が42人います。
これだけの人数がいれば、その中に選択的夫婦別姓の
当事者が何人かいても不思議はないでしょう。

日本では婚姻で妻の名字が選ばれる割合、
つまり男性が改姓するケースは全体の4%程度です。
既婚男性の25人にひとりという割合です。
それゆえ、数十人規模が集まる場所であれば、
妻の名字に改姓した男性がいる可能性が高いことになります。


女性で選択的夫婦別姓(非改姓婚)を
希望する人はもっと多いでしょう。
2015年11月の東京新聞のアンケートによれば、
自分も夫婦別姓(非改姓婚)を希望する、
というかたは、女性では28.7%でした。

「東京新聞・別姓のアンケート」



2016年のはじめごろの、首都圏勤務の20代と30代の
女性を対象にしたウートピのアンケートでは、
夫婦別姓(非改姓婚)を希望するかたは63%でした。

「非改姓結婚希望が6割以上」

夫婦別姓が可能になったら、あなたは?

これだけいれば、そこら中に結婚改姓したくない女性、
夫婦別姓を選択したい女性はいることになります。


とくに選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
選択的夫婦別姓の希望者をごく少数だと思いたくて、
「選択的夫婦別姓を望む人は、自分のまわりにはいない、
聞いたこともない」と言うことがあります。

「女性に結婚改姓の希望がある?」

それはマイノリティのつねとして、自分が選択的夫婦別姓の
希望者であることを公言せず隠しているから、
存在がわからないというだけのことです。

とくに反対派(非共存派)は、選択的夫婦別姓の
希望者に対して、攻撃的、否定的、差別的です。
そんな人の前で、自分は選択的夫婦別姓を望んでいる、
なんて打ち明けるはずもないことです。

それゆえ反対派(非共存派)には、選択的夫婦別姓の
希望者がなおさら見えなくなるということです。
(選択的夫婦別姓を望む人が、みずからの存在を隠すのは、
まさに反対派がどこにいるかわからないからです。)

posted by たんぽぽ at 23:25 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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