「未婚のひとり親に寡婦控除見送り」
「未婚の出産を助長しかねない?」
未婚のひとり親に寡婦控除を適用することが、
自民党の「伝統的家族観」を信奉する議員たちによって
反対され、結局頓挫することになりました。
「「家族観」自公に溝 ひとり親支援、折衷案で合意」
「未婚ひとり親支援合意 寡婦控除改正は見送り」
自民党の「伝統的家族観」を信奉する人たちの
反対理由には、とても不可解なものがあります。
なんと「夫婦別姓につながりかねない」です。
子供の貧困対策に注力する公明は与党協議で、
婚姻歴の有無を問わず適用するよう要求。
来年の統一地方選と参院選のアピール材料とする思惑で、
「選挙協力への期待で自民は譲歩する」と見ていた。
だが「夫婦別姓につながりかねない」(政権幹部)と懸念する
自民は住民税のみの譲歩での決着を図る。
ここでどうして選択的夫婦別姓が関係するのかと思います。
差別とか偏見以前に「意味不明」です。
「伝統的家族観」の信奉者というのは、
なにを言い出すかわからない人たちだと思います。
未婚のひとり親に寡婦控除を適用することは、
選択的夫婦別姓とはなんの関係もないです。
かりに関係があったとして、なぜそれが未婚のひとり親への
寡婦控除の適用に反対する理由になるかがわからないです。
そもそも夫婦別姓のなにが問題なのか、
という根本的な疑問も、当然ながらあります。
日本の恥なので、退場してください>当該政権幹部
— 旧姓利用中男性研究者 (@Okonomiyaki2099) 2018年12月15日
>「夫婦別姓につながりかねない」(政権幹部)と懸念する自民https://t.co/HiRbmND7YG
ほんとそうですよね。何と言うか、関係ない上に、関係あったとしても、反対理由にすらならない、という、もう常軌を逸している、としか言いようがありませんよね。こんなのが政権幹部、って、日本ももうダメかという感じすら受けます。
— 旧姓利用中男性研究者 (@Okonomiyaki2099) 2018年12月16日
ほかに情報もないようですし、
自民党の「伝統的家族観」の信者たちが考えていることは、
こうではないかと想像するよりないです。
未婚だから結婚改姓せず生来の名字のままで、
相手の男性と名字が異なるというのが、
夫婦別姓を連想させる、ということではないかと思います。
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の中には、
事実婚と夫婦別姓の区別がはっきりしない人がいたりするし、
関係するさまざまな概念がごちゃごちゃに
なっているのかもしれないです。
選択的夫婦別姓の推進派は、反対派がどんなに
奇妙奇天烈でナンセンスなことを言っていても、
なぜそのような考えにいたったのか、
思考のプロセスをはっきりさせようとします。
(少なくともわたしはそうです。)
これに対して反対派(非共存派)は、
選択的夫婦別姓を必要としている人たちのことを、
ろくに把握しようとしないのでしょう。