2019年01月05日

toujyouka016.jpg 少子高齢化に本腰を入れて立ち向かう?

安倍晋三首相が1月1日の年頭所感で、
「少子高齢化の壁に本腰入れ立ち向かう」と述べています。
少子高齢化問題は「最大の課題である」としています。

「「少子高齢化の壁に本腰入れ立ち向かう」首相 年頭所感」
(はてなブックマーク)

「安倍内閣総理大臣 平成31年 年頭所感」

 
本年は、最大の課題である、
少子高齢化の壁に本腰を入れて立ち向かいます。
この秋から幼児教育無償化をスタートさせます。
未来を担う子どもたちに大胆に投資し、子どもから現役世代、
お年寄りまで、全ての世代が安心できるよう、
社会保障制度を、全世代型へと大きく転換してまいります。

もう、どこから突っ込んだらいいのか、という感じですね。
NHKの報道についたブックマークも大賑わいです。


「本腰を入れて立ち向かいます」ということは、
これまでは本腰を入れていなかったのかと思います。
これまでの安倍政権の家族政策や子どもむけの
施策を見ていると、本腰は入っていないと言えそうです。

選択的夫婦別姓を導入する様子はないし、
配偶者控除は廃止するという公約が頓挫して、
適用範囲が広くなって逆行することになりました。

「自民・同姓強制合憲を評価」
「来年からの配偶者控除の改正」



高校無償化も所得制限をつけて逆行させました。
「保育園落ちた」の匿名記事が話題になったときは、
以前から放置されていた、もうしわけ程度の保育士の
待遇改善をようやく行なった程度でした。

「高校無償化に所得制限」
「保育士の給与が低い理由」

生活保護の母子加算も削減しました。
寡婦控除を未婚のひとり親に適用することも反対しました。

「生活保護・母子加算の削減」
「未婚のひとり親に寡婦控除見送り」

それでいて3世代同居の住宅政策を推進しよう
なんて、妙な方向に向かったりもしました。

「3世代同居で少子化対策?」

こうしてみると、安倍政権がこれまでしてきたことは、
「本腰を入れない」どころか、停滞や逆行が多いと言えます。


今後はどうなるかですが、これまでを見ていると
いままでがお粗末だった状態から、
きゅうに本腰が入るようになるとは思えないです。
これまでと同じようにたいしたことはできずに
過ぎていくのだろうと、わたしは予想します。

高度経済成長期に企業利益のために定着させた
因襲・反動的な家族のありかたを「伝統的家族観」と称して
「信仰」する議員が、自民党にはたくさんいます。

「家族思想という信仰」

彼らが固執する「伝統的家族観」は効果的な
人口政策や家族政策と真っ向から対立します。
まともな政策に対して彼らはことごとく
反対するでしょうから、そんな彼らが幅を利かせている以上、
本腰を入れるのは難しいと思います。

posted by たんぽぽ at 17:26 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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