「少子高齢化の壁に本腰入れ立ち向かう」と述べています。
少子高齢化問題は「最大の課題である」としています。
「「少子高齢化の壁に本腰入れ立ち向かう」首相 年頭所感」
(はてなブックマーク)
「安倍内閣総理大臣 平成31年 年頭所感」
本年は、最大の課題である、
少子高齢化の壁に本腰を入れて立ち向かいます。
この秋から幼児教育無償化をスタートさせます。
未来を担う子どもたちに大胆に投資し、子どもから現役世代、
お年寄りまで、全ての世代が安心できるよう、
社会保障制度を、全世代型へと大きく転換してまいります。
もう、どこから突っ込んだらいいのか、という感じですね。
NHKの報道についたブックマークも大賑わいです。
「本腰を入れて立ち向かいます」ということは、
これまでは本腰を入れていなかったのかと思います。
これまでの安倍政権の家族政策や子どもむけの
施策を見ていると、本腰は入っていないと言えそうです。
選択的夫婦別姓を導入する様子はないし、
配偶者控除は廃止するという公約が頓挫して、
適用範囲が広くなって逆行することになりました。
「自民・同姓強制合憲を評価」
「来年からの配偶者控除の改正」
では真っ先にやるべき施策の一つは「選択的夫婦別姓導入」ですね。
— nana (@nana77rey1) 2019年1月1日
首相!私の年頭所感と同じだよ https://t.co/d3FxvImv4n
高校無償化も所得制限をつけて逆行させました。
「保育園落ちた」の匿名記事が話題になったときは、
以前から放置されていた、もうしわけ程度の保育士の
待遇改善をようやく行なった程度でした。
「高校無償化に所得制限」
「保育士の給与が低い理由」
生活保護の母子加算も削減しました。
寡婦控除を未婚のひとり親に適用することも反対しました。
「生活保護・母子加算の削減」
「未婚のひとり親に寡婦控除見送り」
それでいて3世代同居の住宅政策を推進しよう
なんて、妙な方向に向かったりもしました。
「3世代同居で少子化対策?」
こうしてみると、安倍政権がこれまでしてきたことは、
「本腰を入れない」どころか、停滞や逆行が多いと言えます。
今後はどうなるかですが、これまでを見ていると
いままでがお粗末だった状態から、
きゅうに本腰が入るようになるとは思えないです。
これまでと同じようにたいしたことはできずに
過ぎていくのだろうと、わたしは予想します。
高度経済成長期に企業利益のために定着させた
因襲・反動的な家族のありかたを「伝統的家族観」と称して
「信仰」する議員が、自民党にはたくさんいます。
「家族思想という信仰」
彼らが固執する「伝統的家族観」は効果的な
人口政策や家族政策と真っ向から対立します。
まともな政策に対して彼らはことごとく
反対するでしょうから、そんな彼らが幅を利かせている以上、
本腰を入れるのは難しいと思います。