改姓は離婚のハードルにならないしたくなかったというかたは、ご自分が離婚で
改姓手続きをしたときについても語っています。
「旧姓へ戻して転職したい【離婚を急いだ理由】夫婦別姓希望」
このかたは元夫と同じ職場だったので、
離婚したら転職すると決めたのでした。
ところが就職活動をするにあたって、
履歴書やエントリーの際に名前を書く必要があります。
転職先では旧姓で仕事をしたかったので、
離婚手続きを急ぐ必要が出てきたのでした。
わたしが離婚を急いだのは、転職するにあたって
旧姓に戻してから転職したかったからです。
夫とは同じ職場だったため、離婚すると決めた時、
仕事を辞めることも同時に決意しました。
ということで、ここで一刻も早く転職活動を
スタートさせたかったのですが、いきなり問題が発生しました。
履歴書を書くにしても、エントリーするにしても、
まず名前を書かなければなりません。
しかし、その時点でのわたしの名前は夫の名字のままです。
当然、わたしは離婚したら旧姓に戻すことを予定していました。
ですので、一刻も早く離婚を成立させて
旧姓へ戻さない限り、就職活動を進めることすら
できない状態におちいってしまったのです。
（仮に先行で旧姓にて応募しても、自分の離婚成立する日程が
まったく読めなかったため、万が一離婚手続きが長引いた場合、
整合制が取れないと判断しました。）
離婚手続きがすんでいなくても、
あえて旧姓で登録するという手も考えられます。
記事著者の場合、離婚手続きの日程がわからなかったので、
手続きが終わっていない場合、名前の整合性が取れなくなる
リスクがあることになり、それは避けたかったのでした。
1月12日エントリで、「旧姓にもどす手続きが
負担になるから、夫婦同姓は離婚の抑制になる」
という主旨の主張を見てきました。
「旧姓に戻すことは離婚のハードル？」
「旧姓に戻すことは離婚のハードル？（２）」
最初のエントリのかたに関して言えば、
旧姓にもどす手続きの負担は、離婚の抑制にまったく
役立っていないことはたしかです。
離婚手続きを急ぐモチベーションにさえなっています。
最初のエントリのかたも、離婚して旧姓に戻す
手続きはかなりの負担になったと言っています。
氏名を変えると、変更しなければならないものはたくさんあります。住民票
健康保険
年金
パスポート
クレジットカード
銀行口座
診察券
ポイントカード など
わたしは離婚成立後、これらの氏名変更をしました。
結婚して名前を変えたことがある方は、想像できると思います。
すごく大変です。平日（役所へ行くので）の
1日仕事、下手したら2日潰れます。
それを結婚した時と、離婚した時の計2回もやりました。
離婚で心理的に疲弊しているときなので、
その負担はなおさらだったとも言っています。
特に離婚したときのこういう手続きって、
精神的にかなりくるものがあります。
かかりつけの病院なんかだと、前の旧姓の記録も
残っているのですぐ離婚で名前変わったってわかるんですよ。
「他人にどう思われたっていいわ」って思えればいいですけど、
離婚手続き済ませた直後なんて、自尊心はボロボロなので、
そんな余裕ない人が多いじゃないでしょうか。
少なくとも、わたしはなかったです。笑
よって旧姓に戻す手続きの負担が軽いから
早く離婚できたのでないことはあきらかです。
1月12日エントリでも触れましたが、
「婚氏続称」という制度があって、離婚しても旧姓に戻さず
婚氏を名乗り続けることができます。
記事作者のかたはあえて「婚氏続称」を選ばず、
旧姓に戻すことを選んでいます。
離婚にともなって旧姓にもどす手続きが負担であっても、
離婚することに決めたということです。
この観点からも、旧姓に戻す手続きの負担は、
離婚のハードルにならないと言えるでしょう。
付記:
「「離婚して旧姓にもどしたので手続きが
たいへんだった」というお話はある」という、
わたしの前の指摘は当たっていることになります。
http://taraxacum.seesaa.net/article/463633993.html
離婚で改姓すれば、その手続きの負担はたしかにあります。
「離婚して旧姓にもどしたので手続きが
たいへんだった」というお話はあるだろうと思います。
それでも「旧姓にもどす手続きが大変なので、
離婚したいけれど、離婚しないでいる」
というお話は、わたしは聞かないです。
