2019年05月25日

toujyouka016.jpg 自分の改姓を考えない男性の割合

5月18日エントリで、選択的夫婦別姓に反対する男性は、
自分が改姓しないことは自明かつ当然として、
相手の女性が改姓して夫婦同姓になることを
前提にしているというお話をしました。

「自分の改姓を考えない同姓派男性」

 

ツイートを見ると、2015年12月の東京新聞の
アンケートを引用しています。
ここで選択的夫婦別姓に反対の男性が(濃い紫の領域)、
全体の30.4%であることを指摘しています。

「東京新聞・別姓のアンケート」

これは自分は改姓せず、相手の女性に
改姓させることを当然とする男性が、
全体の3割いることを示していると言えます。
自己中心的で差別的な男性がこれだけいる
ということは、考えてみれば驚異的で脅威的です。





自分は夫婦同姓を選択するが、他人が夫婦別姓を
選択するのは自由だと回答するかた(薄い紫)は、
男性の53.2%で約半数です。

この回答をする人は、自分は夫婦同姓を希望するが
「選択的夫婦別姓に賛成」ということです。
自分と異なる他者の選択を認められるので、
多様性の尊重を理解しているということです。
それゆえ彼らが問題視されることはほとんどないです。


ところがこの「薄い紫」の回答をする男性も、
自分が結婚するときは相手の女性が改姓して
夫婦同姓でなければならない可能性はあると思います。

「他人の夫婦別姓を尊重できる=自分の結婚のときは
相手の女性に改姓を強要しない」と
決まっているとはかぎらないからです。

他人の夫婦別姓も受け入れられない
「濃い紫」の男性よりは、自分の結婚相手の
女性が自分の苗字に改姓しないことに対して
「薄い紫」の男性は理解はあると思います。
相手の女性の状況によっては、
夫婦別姓を選択する可能性はあると思います。

それでも「他人はよくても自分は絶対だめ」という
男性も一定の割合でいるだろうと思います。
推測になりますが、53.2%の男性のうち
半分くらいは「相手の女性が改姓して
夫婦同姓でなければならない」という男性だと、
考えておいたほうがいいかもしれないです。


かくして「濃い紫」の30.4%の全部と、
「薄い紫」の53.2%の半分くらいの男性が、
「相手の女性が改姓して夫婦同姓で当然」と
考えていると推定されることになります。

両方合わせると男性全体の半分以上が、
かかる自己中心的なことを結婚後の苗字に関して
考えているということです。
「相手の女性が改姓して当然と考える
男性ばっかり」と言っていいレベルです。

結婚しても苗字を変えたくない女性が
自分の苗字に対する思いを公表したがらないのも
ごもっともなことだと思います。

posted by たんぽぽ at 21:11 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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