合格者割合のジェンダー差が、
2019年に大きく縮まったことがわかりました。
「東京医大合格率、女子が男子を上回る 前年から激変」
(はてなブックマーク)
「【東京医大】びっくりするほど変わった男女比合格率 その詳細データと人々の反響」
「東京医科大、男女の合格率に差なし 今年の一般入試」
「医学部入試、男女の合格差縮まる 19年度、1.09倍」
「医学部合格率 男女差縮まり 東京医大は女子が上回る」
昨年2018年の一般入試の合格率は、
男子は8.8%で女子の2.9%の3倍以上でした。
2019年は男子は16.9%、女子は16.7%でほぼ同数です。
合格者のジェンダー差は格段に縮まっています。
東京医科大は医学部医学科の今年の一般入試の
合格率が、男子16・9%、女子16・7%と
男女でほぼ同じだったことを20日、ホームページで公表した。
女子や多浪生を不利に扱う得点操作が
明らかになった昨年の合格率は
男子が8・8%、女子が2・9%と3倍超の差があった。
センター試験利用を含めた一般入試の合格率も、
男子と女子とでほぼ同数ですが、女子が少し上回っています。
今年の一般入試(センター試験利用を含む)の合格率は
男子19・32%、女子19・81%。
推薦入試は男子の方が合格率が高かったが、
合格者全体で見ると女子が上回った。
全体では女子のほうが男子より合格率が高くなっています。
東京医科大は19年度入試で、
女子の合格率が26・38%で、男子の21・79%を上回った。
これまではずっと不正な点数操作によって
女子の合格者数を減らすというジェンダー差別が
あったことが、あらためて示されたと言えます。
今年はそうした不正を極力排した
入学試験を行なった、ということでもあります。
差別のない公正な入学試験がなされるように
なったことは、とてもよかったです。
日本の大学学部における入学試験合格率の
ジェンダー差は、理工系だけでなく
人文・社会科学系もふくめてどこも「女子>男子」です。
医学部だけが「女子/男子」の比が0.86で
顕著に「女子<男子」になっています。
「東京医大以外でも「女子合格率、医学部だけ低いのは不自然」女性医師が指摘」
医学部だけ合格者率のジェンダー比が
逆転しているのは、入学試験における
点数操作で女子合格者を減らすことが、
多くの大学でなされていたためと考えられます。
東京医科大の今年の入学試験で、
合格者率は女子が男子より高くなったのは、
医学部も公平な入学試験を行なえば、
ほかの学部と同様「女子>男子」になる
ということを示していると言えます。