思われる東京医科大学の一般入試で、
公正な試験を行なったことで、合格者のジェンダー比が、
2019年は大きく縮まったのでした。
「東京医大合格率、女子が男子を上回る 前年から激変」
(はてなブックマーク)
「【東京医大】びっくりするほど変わった男女比合格率 その詳細データと人々の反響」
「東京医科大、男女の合格率に差なし 今年の一般入試」
「医学部入試、男女の合格差縮まる 19年度、1.09倍」
「医学部合格率 男女差縮まり 東京医大は女子が上回る」
わたしが注目したのは、2019年の受験者数は、
2018年と比べて大きく減っていることです。
女子の受験者は1012人から730人減って288人で、
2019年は2018年の28.3%です。
男子の受験者も1596人から1098人減って498人で、
2019年は2018年の31.2%です。
東京医科大が公表した資料によると、
今年の一般入試の受験生は
男子が498人(昨年比1098人減)、
女子が288人(同730人減)で、
男子84人、女子48人が合格した。
大学入試センター試験の利用者342人
(男子206人、女子136人)では
88人(男子52人、女子36人)が合格。
両区分を合わせた合格率は
男子19・3%、女子19・8%と女子が上回った。
2018年の一般受験の合格者の割合は
男子8.8%、女子2.9%でどちらも1けたなのに、
2019年は16%程度と割合が高いのは、
受験者数が大きく減ったことによります。
東京医科大の受験を受験生が避けたのでしょう。
入試の点数操作が発覚した時点では、
2019年の入試はどうなるかわからなかったです。
とくに女子の受験者は、今年の入学試験でも
不正な点数操作をされてはかなわないです。
可能なら東京医科大の受験は見合わせるのが無難と
考える受験生も多いでしょう。
たとえ入学できても、こんなジェンダー差別的な
学校ではいいことはないだろうと考えて、
受験を避けた受験生もいるかもしれないです。
男子の受験者も大幅に減っています。
今年は公正な試験を行なう可能性が高いから、
自分は合格しないかもと考えたでしょうか?
ジェンダー差別的な学校は、
学生全般を大切にしないだろうから、
男の自分でも入学してもいいことはないと
思われるので、避けたほうがいいと考えた
男子受験生もいたでしょうか?
ジェンダー差別が発覚して批判されて
世論のあいだで話題になっている大学です。
「君子危うきに近寄らず」で、
うさんくさいところは避けた、
ということかもしれないです。
男女の別なく受験を避ける動機として
考えられるのが、「日本医学教育評価機構」が、
東京医科大学の認定を取り消したことです。
「医学教育機構・東京医科大の認定取り消し」
これ東京医大には大打撃。日本医学教育評価機構は世界医学評価機構 @wfmeorg からの委任で医学教育の評価を行なっていて、この認定がないと米国のECFMGから「医学校」として認められないことになる。これがいわゆる2023年問題(続く)
— コード•ブルーフラワー🌻🇦🇺🐨 (@codeblueflower) 2018年11月22日
評価機関が東京医大の認定取消し https://t.co/0oIsT4JTRp
この認定を受けないと、医学校としての
国際水準を満たしてないとされます。
2023年以降は、この認定を受けた医学校を
卒業していないと、外国では医師免許をとる
国家試験を受けられなくなります。
つまり東京医大卒業は世界的に医学部卒とみなされなくなる。そしておそらく再認定は困難を極める。すぐさま認定復活なんて世界標準ではありえない。ガバナンスを確立してきちんとやっている証明を年余をかけて示さないといけない。またほとんどの大学は審査を受けていないので、後回しになるのでは?
— コード•ブルーフラワー🌻🇦🇺🐨 (@codeblueflower) 2018年11月22日
つまり日本の認定機関が取り消すということは多くの国に留学できなくなることを意味する。「厳しいんじゃ?」って思うかもしれないけど、日本の機構が甘々ならWFMEが日本の機構自体をお取り潰しにする可能性がある。となると医学校は全滅。医師という職業の潔癖性が厳しく見られている。クロフネ。
— コード•ブルーフラワー🌻🇦🇺🐨 (@codeblueflower) 2018年11月22日
東京医科大がふたたび評価機構の認定を
受けるのは、いつになるかはわからないです。
自分が在籍しているあいだは、
認定を受けられない可能性もあります。
そうなると苦労して東京医科大を
卒業しても、他国で医師免許を
取ることができないことになります。
勉強が無駄になるリスクが高いので、
受験を避けるに越したことはなくなります。