5月26日エントリと5月31日エントリの続き。
選択的夫婦別姓の実現のための、
「オンナコドモのことはくだらない」対策です。
3つ目の方法として、わたしが考えていることは、
ジェンダー問題を重要政策として掲げる
政党や候補者を選挙で当選させることです。
ようするに選択的夫婦別姓であれば、
実現を優先順位の高い政策として
掲げている政党ないし候補者を選挙で当選させ、
彼(ら)に政権を取らせるということです。
そのような政党、候補者であれば、
政権を取れば選択的夫婦別姓法案の可決は、
早い段階で優先的に行なうでしょう。
「くだらない」の人の対策なんて
わざわざするまでもなく、実現するでしょう。
家族・ジェンダー問題を重要政策にした
政党や候補者が選挙で勝てば、
それまでジェンダー問題を「くだらない」と
思っていた政党、候補者、支持者も
「実は草の根の声で、票が取れるんだ」と
考え直すこともあるでしょう。
考え直す人が増えてくれば、次の選挙では
家族・ジェンダー問題を重要政策にする
政党や候補者が増えることが考えられます。
そうした状況が続いていけば、
世論も家族・ジェンダー問題の重要性を認識し、
「くだらない」と考える人は
減っていくことが期待できます。
家族・ジェンダー政策を重要政策にした
政党や候補者が選挙で勝ち続けても、
まったく理解せず、あるいは理解しようとせず、
「ジェンダー問題はくだらない」と
あいかわらず考え続ける人たちもいると思います。
そうした人たちの対策としては、
家族・ジェンダー政策を重要政策とする
政党や候補者を、今後もずっと選挙で
勝たせ続けることがよいでしょう。
「オンナコドモのことはくだらない」なんて、
ジェンダー問題の無視や軽視する人たちは、
選挙で負け続ければいいということです。
(むしろ願ったりで好都合でもあります。)
立憲民主党の枝野幸男代表が、
選択的夫婦別姓を選挙争点にする方針を表明し、
政党としては家族・ジェンダー問題に対する
これまでにない熱心さをしめしています。
「枝野幸男、選択的夫婦別姓を選挙争点に」
よって選択的夫婦別姓の実現を求める
立場としては、立憲民主党を支持し、
彼らが選挙で勝つよう活動したり、
世論形成するのが妥当な戦略になります。
立憲民主党が政権を取ったとしても、
選択的夫婦別姓が実現する保証はないです。
2009年に政権を取った民主党が、
選択的夫婦別姓を公約にしながら、
実現せずじまいだった前例があります。
当時の民主党は、いまの立憲民主党ほど、
選択的夫婦別姓を重視していなかったと思います。
よって立憲民主党を選挙で勝たせるのは、
前例のない戦略と考えてよいでしょう。
まがりなりにも「これまでなかったこと」ですから、
失敗したときの心配をするより、
まずは手を打ってみることです。
ジェンダー問題を重要政策にする政党を
選挙で勝たせるという戦略も、
これまではほとんど採れなかったのでした。
ジェンダー問題をそこまで重視する
政党がなかったからです。
「オンナコドモのことはくだらない」という
意識を解消するために、ジェンダー問題に
熱心な政党を選挙で勝たせたいのですが、
「くだらない」という意識を解消しないと
ジェンダー問題に熱心な政党が出馬しない
という「ジレンマ」があったわけです。
この「ジレンマ」の壁を超えてくれた
立憲民主党と枝野幸男代表は、
家族・ジェンダー問題を解決したい人たちにとって
福音であり、期待できることだと思います。
付記:
選択的夫婦別姓の実現のために、
立憲民主党を支持するなんて
なにをわかりきったことを繰り返すのかと思うかたも、
いらっしゃるかもしれないです。
それでもこのようなかたちで
立憲民主党を選挙で勝たせることの意味を
あらためて確認すると、支持するモチベーションも
上がるのでないかと思います。