2019年06月03日

toujyouka016.jpg はじめにリベラル・野党叩きありき

立憲民主党が、選択的夫婦別姓を選挙争点にする
方針を打ち出したことに対して、
あのにせ科学批判のかたが「最重要争点は経済だ」と
言ってこき下ろしたのは、リベラル・左派や
野党に対する憎悪が背景にあると思います。

「ここでも「夫婦別姓より経済を語れ」」
「争点化反対、是非は賛成の精神構造」

 

ふたつめのツイートでは「反緊縮・脱緊縮を
打ち出せないなら野党は役立たず」とまで言って、
立憲民主党のことを酷評しています。

きゅうにあのにせ科学批判のかたが、
選択的夫婦別姓を選挙の争点化することを
批判した直接の目的は、野党を攻撃することに
あることを示していると思います。


菊池誠氏がリベラル・左派や野党に
憎悪を持つようになったきっかけは、
3.11原子力発電事故以来、原子力関係から
「とんでも」な人たちから理不尽な
攻撃をされたことだと思います。

「ニセ科学批判とネトウヨが結び付けられるようになったことについて」
「またにせ科学批判の右傾化問題(2)」

反原発の「とんでも」は基本的にスタンスが
リベラル・左派だったことから、
リベラル・左派全体への憎悪となり、
さらに彼らリベラル・左派が支持する
野党に対する憎悪へと広がったのでしょう。

菊池誠氏がやたら経済政策を強調し、
アベノミクスを持ち上げるのも、リベラル・左派や
野党と敵対する自民党・安倍政権が
成果を出している政策だからだと思います。


菊池誠氏はツイートでも明言しているように、
選択的夫婦別姓自体は賛成です。
反対を続けることがおかしいという認識でしょう。
それゆえ立憲民主党が選択的夫婦別姓を
重視して選挙争点にすること自体は、
否定できないものと思います。

自民党・安倍政権は家族やジェンダーに関して
因襲的すぎて、選択的夫婦別姓を
実現する可能性はほとんどないです。
自民党・安倍政権を直接擁護することも
できないということです。

それでも立憲民主党を叩きたい菊池誠氏は、
「それより経済政策のほうが大事だ」と言って、
選択的夫婦別姓を実現しても
たいしたことではないと、立憲民主党の成果の
矮小化をはかろうとしたものと思います。


ここで経済政策が最重要政策で、
選択的夫婦別姓は最重要ではないけれど、
重要性の高い政策だとします。
そして立憲民主党は、経済政策では成果が
あまり出せなかったが、選択的夫婦別姓は
実現したという状況を仮定します。

この場合、「最重要政策で成果を
出せなかったことは不満が残るが、
ほかの重要政策で成果を出したことは評価できるし、
全体としてもものたりなさはあるが、
ある程度の評価はできる」というのが、
一般的な見かただろうと思います。

菊池誠氏のように、最重要政策で
成果が出なければ、ほかの重要政策で
いくら成果を出しても「役立たず」
とまで言って全否定するのは、
さすがに偏った見かただと思います。

菊池誠氏の「はじめに野党叩きありき」の
スタンスがにじみ出たと思います。
こんな私怨晴らしに利用された
選択的夫婦別姓はとんだとばっちりです。



付記1:

立憲民主党、枝野幸男は選択的夫婦別姓を
参院選の争点にすると言っていますが、
「最大の争点にする」とは言っていないようです。

立憲民主党、枝野幸男は「経済政策を
最大の争点にしない」と決めていないわけです。
よって「最大の争点は選択的夫婦別姓ではなく
経済政策でなければならない」という主旨の
菊池誠氏の批判は当たらないでしょう。


付記2:

菊池誠氏の「選択的夫婦別姓を実現しても
野党は役立たず」という認識の中には、
「オンナコドモのことはくだらない」という判断も
入ったことが考えられます。

「オンナコドモ」の政策でなければ、
経済政策より劣るとしながらも、
「役立たず」とまでは、菊池誠氏は
言わなかったのではないかと、わたしは想像します。

posted by たんぽぽ at 22:04 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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