2019年06月07日

toujyouka016.jpg 子どもを3人産むようお願い?

自民党の桜田義孝衆院議員が、
家族・人口問題に関して「子どもを3人くらい
産むようお願いしてもらいたい」などと、
発言したことが話題になっています。

5月29日に千葉市内で開かれた
自民党参議院議員のパーティで出た発言です。

「桜田前五輪相「子ども3人くらい産んで」 またまた釈明」
(はてなブックマーク)
「「3人くらい産んで」に与野党反発 自民内に擁護の声も」
(はてなブックマーク)

 
わたしは最初にニュースを見たとき、
「なんだまたか」くらいに思って意外性も感じず、
べつだん怒りもあきれもなかったです。
こんな「不感症」になっては、
本当はよくないのだろうとは思いますが。

自民党衆院議員の桜田義孝・前五輪相が
少子化問題に関連し、「子供を3人くらい産むよう
お願いしてもらいたい」などと述べたことに対し、
与野党は30日、一斉に反発した。
自民党衆院議員の桜田義孝・前五輪相は29日、
千葉市内で開かれた同党参院議員の
パーティーであいさつし、少子化問題に関連して
「子供を3人くらい産むよう
お願いしてもらいたい」などと述べた。


子どもを何人持つか(持たないか)は、
個人のライフスタイルの問題です。
それゆえその個人が自分で決めることです。
他人が「何人産んでほしい」などと
要求することではないです。

ましてや桜田義孝のような政治家が、
子どもを何人産むかについて要求する発言をすれば、
政治や権力による個人のライフスタイルへの
介入にもなりかねないです。


桜田義孝は問題の発言について
「子どもを産み育てやすい環境を作ることが重要だ」
という意味だったと釈明しています。

桜田氏の発言は、29日に千葉市であった
自民党参院議員のパーティーで飛び出した。
桜田氏はその後、コメントを発表し、
「子供を安心して産み・育てやすい環境を
作ることが重要だとの思いで発言した。
それを押し付けたり、誰かを傷付けたりする
意図はなかった」などと釈明した。

それなら「お願い」する相手は、社会であり、
行政であり、政府そして国会になるはずです。
政権与党の議員の一員である桜田義孝は、
「お願いされる」立場になります。

となれば「子ども3人産んでも安心して
暮らせる社会作りを目指します」のように、
みずからの目標として述べるところだと思います。
なぜ個人に向かって「子どもを3人くらい
産むようお願い」となるのかと思います。


自民党の一部には桜田義孝発言に
理解を示す議員もいらっしゃります。
実際「お仲間」の議員が、せっせと擁護しています。
1年前にも桜田義孝発言と同様の内容の
発言をした自民党議員がいました。

一方、自民党の一部からは、
発言の内容自体には理解を示す声も上がった。
所属する自民党二階派の会合では、
河村建夫・元官房長官が「一回口から出ると
覆水盆に返らずで影響がある。
しっかり考えた上で発言してほしい」と注意を促した一方、
「桜田先生の気持ちはよくわかる。
婚礼の席に行くと、激励の意味を込めて
そういうことは我々もよく口にする」とも述べた。
同党の加藤寛治衆院議員も昨年5月、
所属する細田派の会合で「必ず新郎新婦に
3人以上の子どもを産み育てて頂きたいとお願いする」
などと述べて批判を浴びた。

自民党はもともと「このような考えかた」をする
ところなのだろうと思います。
個人が社会や国家のためにあると考えていて、
社会や国家が個人のためにあるとは
考えていないものと思います。

それゆえ社会や国家の都合で
個人のライフスタイルに介入することに
問題を感じないというか「そうするもの」と
思っているのだと思います。


桜田義孝発言を「失言」と認識している
自民党の議員も多いとは思います。
それでも「言いかたがまずい」くらいの認識で、
「発言内容自体が問題」とは
思っていない人も少なくないと想像します。

失言防止マニュアルが、あまり効果を
発揮していない、という指摘があります。
これも「発言の内容は妥当」と思っているので、
いくら厳重注意をしても、失言する議員が
後を絶たないものと想像します。

国民民主党の玉木雄一郎代表は記者会見で
「自民党の(失言)防止マニュアルがあまり効果を
発揮していないのかなという印象だ。


posted by たんぽぽ at 06:11 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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