日本で選択的夫婦別姓が認められたら、
出自を隠せる人が出てくる
という主旨の主張をしています。
この「出自を隠せる人」というのは、
より具体的には、夫婦別姓の国の人のことらしいです。
そうした国の人が日本に来ると
「出自を隠せる」と言いたいみたいです。
弱者救済とか御託並べるバカに限って弱者の気持ちを考えない。
— 坂東 忠信 (@Japangard) 2019年5月4日
夫婦別姓は親子別姓を生み出し、家庭の一体感と帰属共感性を奪います。
まあそれが狙いで、出自を消したいヤツらや、日本人を偽装して権力奪取したい勢力とつるむし、実際につるんでる議員が多いのですよ。https://t.co/rmlCkmFbkV
夫婦別姓で出自を隠せるというのは
いったいどうやるのか、まったく見当がつかないです。
ましてや夫婦別姓の国から来た外国人が
どうやって日本で出自を隠すのかと思います。
あまりに意味不明すぎて、まるっきり理解不能なので、
どこをどうやって反論したらいいのかも
わからなかったりします。
同じ主旨の主張をする選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)はたくさんいるようです。
彼らには「よく理解できる」ことなのでしょう。
夫婦別姓とは【親子別姓】制度です。
— 海パパ (@tinyp22) 2019年6月16日
言葉に騙されて、女性の権利が〜とか言ってる人達は本質が見えていません。
親の素性を隠したい人や自分の素性を隠したい人からみればありがたいかも知れませんね。
だって自分が○○半島出身だということを大っぴらに隠せるんですから。
彼ら反対派(非共存派)たちは、
日本で選択的夫婦別姓が認められたら、
夫婦別姓の国から来た外国人が紛れやすくなる、
とでも考えているのではないかと思います。
ヨーロッパやアメリカへ行くと、
白人だけでなく、黒人、東洋人、アラブ系の人など、
いろいろな人が地元の住人として生活しています。
それゆえ道ゆく人を見ても、外観だけでは
地元の人なのか、外国人なのか
すぐには判断できないことが多いです。
「日本で選択的夫婦別姓が認められると、
外国人が出自を隠せる」という不可解な
思考回路は、これと同じように思っている
ということではないかと、わたしは想像します。
そうだとしたら実にばかばかしいです。
容姿やいでたちと違って、名前は外観だけで
わかる個人情報ではないです。
日本人でさえ、そこにいる人が夫婦同姓なのか、
夫婦別姓なのかは、見ただけではわからないです。
外国人だけ「出自を隠せる」と言って、
目くじらを立てる理由がわからないです。
外国人でも夫婦同姓になさるかたはいます。
彼ら反対派(非共存派)の理屈だと、
夫婦同姓にしている外国人は、
日本で出自を隠せることになります。
実際に夫婦同姓にしているという理由で、
出自を隠せているでしょうか?
外国でも夫婦同姓が選択できる国は多いです。
そのような国に日本人が行けば、
その日本人は出自を隠せることになります。
実際に夫婦同姓の国出身という理由で、
出自を隠せているでしょうか?
彼ら反対派(非共存派)たちは、
出身国で夫婦別姓しか認められていないなら、
その国から来た人は外国でも
夫婦別姓を選択すると考えている、
という可能性も考えられます。
そんなことは決まっていないです。
出身国の婚氏の選択がどう決められていようと、
外国でも同じにするとはかぎらないです。
日本人でベルギーのかたと
国際結婚したかたの記事をご紹介しました。
このかたは夫婦別姓を選択しています。
出身国日本では夫婦同姓が強制されていますが、
それにもかかわらず(?)夫婦別姓です。
「ベルギーから見た日本の結婚改姓」
「ベルギーから見た日本の戸籍」
国際結婚であっても、日本の法律にもとづいて
夫婦同姓にすることもできます。
よってベルギーでは夫婦別姓しか
選択できないことは、それだけでは夫婦別姓を
選択するとはかぎらないわけです。
同じ理由で夫婦別姓の国出身の外国人が、
選択的夫婦別姓が導入したあとの
日本で婚姻をしても、夫婦別姓を選択するとは
かぎらないことになります。
外国で婚姻後の名字をどうするかは、
自分のための便宜や、その国で生活する上での都合や
法律の規定によることになります。
付記:
外国人や外国出身のかたは、その出自を
あかさなければならない理由はあるのか、
あるならなんなのか、という疑問もありますが、
これはここでは置いておきます。