日本弁護士連合会は、選択的夫婦別姓の
院内集会を6月6日に行ないました。
少し前の話題ですが、取り上げておきます。
「選択的夫婦別姓に賛成の議員を増やそう!
民法改正を求める院内集会 6月6日 」
「枝野代表ら、選択的夫婦別姓の実現を目指す院内集会に参加」
「夫婦別姓実現の好機 民法改正へ集会 賛成議員増やそう 志位委員長が参加」
「「選択的夫婦別姓の実現は参院選の最重点政策」徳永男女共同参画推進本部長」
mネットは、参議院議員会館で6月6日、
「選択的夫婦別姓に賛成の議員を増やそう!
民法改正を求める院内集会」を開催しました。
民法改正を求める市民や弁護士、国会議員、
メディア関係者など123人が参加しました。
集会アピール。
「選択的夫婦別姓に賛成の議員を増やそう! 民法改正を求める院内集会」
わたしが気になるのは参加議員です。
だれが参加したか、何党から何人参加したかで、
選択的夫婦別姓に対する熱心度を示すからです。
◇参加した国会議員は以下のとおりです。
【議員】 21人
自民党 衆 木村やよい議員
立憲民主党 衆 枝野幸男議員、尾辻かな子議員、大河原雅子議員、
辻元清美議員、宮川伸議員、真山勇一議員、山花郁夫議員
国民民主党 参 徳永エリ議員
共産党 衆 志位和夫議員、笠井亮議員、畑野君枝議員、
藤野保史議員、宮本徹議員
参 吉良よし子議員、仁比聡平議員
社民党 参 福島みずほ議員
希望の党 衆 井上一徳議員
沖縄の風 参 糸数慶子議員、伊波洋一議員
社会保障を立て直す国民会議 衆 井出庸生議員
【秘書】 23人 (議員と秘書、秘書複数出席あり)
自民党 衆 野田聖子議員
立憲民主党 衆 大河原雅子議員、佐々木隆博議員、辻元清美議員、
本多平直議員、松田功議員
国民民主党 衆 泉健太議員
参 森ゆうこ議員、矢田わか子議員
公明党 衆 大口善徳議員
共産党 衆 志位和夫議員、笠井亮議員、高橋千鶴子議員
畑野君枝議員、藤野保史議員
参 岩渕友議員、吉良よし子議員、倉林明子議員
田村智子議員、仁比聡平議員
自由党 参 森ゆうこ議員
沖縄の風 参 糸数慶子議員、伊波洋一議員
無所属 衆 柚木道義議員
参加議員の人数は、立憲民主党から7人
というのがなかなか目立ちます。
参加した秘書がいる議員は5人ですが、
秘書と議員の両方が参加や、秘書は複数人が
出席しているケースもあります。
他党とくらべても、立憲民主党からの
参加は人数が多く、選択的夫婦別姓に対する
熱心さを反映していると思います。
立憲民主党からは枝野幸男代表、辻元清美国会対策委員長、山花郁夫、大河原雅子、宮川伸、尾辻かな子各衆院議員らが参加しました。
— ミエちゃん@りっけんもふもふ🐷💕 (@Miemie1313) 2019年6月6日
枝野代表ら、選択的夫婦別姓の実現を目指す院内集会に参加https://t.co/NJgG2rVdq3 pic.twitter.com/NLETHzNPNO
議員個人では代表の枝野幸男が参加しています。
ほとんど毎回、選択的夫婦別姓の
院内集会には参加していらっしゃります。
枝野さん、選択的夫婦別姓の院内集会には、毎回と言えるほど参加してくださっていました。 https://t.co/Noa78rdPFI
— ひぐちのりこ (@nohiguchi) 2019年5月5日
補助ブログの6月5日エントリでも触れましたが、
やはり枝野幸男は選択的夫婦別姓に関しては
熱心ということではないかと思います。
「選挙で勝てないから論点を変える?」
国民民主党からの参加者は議員がひとりです。
秘書が参加した議員は3人です。
立憲民主党と比べると、ずっと少人数です。
国民民主党は選択的夫婦別姓には
賛成だと思いますが、熱心さという点では
それほどでもなく、やはり立憲民主党のほうが
はるかに上、ということになるようです。
共産党からの参加が多いのも目立ちます。
議員は7人、秘書が参加した議員は10人です。
政党の規模を考えると、もっとも参加率が
高いことになるでしょう。
共産党は最近の選挙では野党共闘に協力的です。
選択的夫婦別姓は共産党も積極的だと、
アピールすることで、具体的な政策実現にも
熱心であることを、有権者に対して
示そうというのもあるのかもしれないです。
政治の決断で選択的夫婦別姓を
— 日本共産党⚙🌾 #暮らしに希望を (@jcp_cc) 2019年6月6日
2019.6.6 志位和夫委員長があいさつ
「選択別夫婦別姓に賛成する議員を増やそう!民法改正を求める院内集会」 https://t.co/tVYrOg6JMJ
与党は野党各党とは対照的に不熱心が目立ちます。
自民党は参加議員がひとりで、
秘書が参加した議員もひとり(野田聖子)です。
公明党は参加議員はゼロ(!)、
秘書が参加した議員はひとりいるだけです。
自民党はもともと、このような超党派の
集会には、あまり関心を持たないです。
自分たちだけが支持や期待をされれば、
それなりに熱心ですが、そうでなければ、
色よい顔をしないということです。
選択的夫婦別姓がいまだ実現しない最大の理由は、
自民党が反対を続けているからです。
超党派とはいえ、集会の性格から
自民党や政権党に対する批判になりがちです。
それゆえ自分たちが批判される集会には
出たくないという判断もあるのでしょう。
とくに公明党からの参加が少ないのは、
この判断もありそうだと想像します。