2019年07月09日

toujyouka016.jpg 毎日新聞ボートマッチ・えらぼーと

毎日新聞のボートマッチ「えらぼーと」が
今回の参院選に向けて公開されています。
選挙のたびに恒例となっています。

「2019年参院選「毎日新聞ボートマッチ・えらぼーと」公開開始(2019/7/4)」

「毎日新聞ボートマッチ・えらぼーと」

 
20の政策の設問に対して、自分がもっとも近いと
思うスタンスの選択肢を選びます。
その回答から政策がもっとも近い
政党を示すというものです。

政党の政策スタンスは、候補者全員の回答の平均です。
各候補者の回答も公表されているので、
投票の際にの資料とすることもできます。


質問内容ですが、以下のようになっています。
憲法改正、統治機構、外交、安全保障が多いです。
国民の生活にかかわることは少ないです。
「政治とは天下国家を語るもの」という
「いかにも」な日本的政治感覚が
反映されていると思います。




前回の2017年の衆院選のときも、
わたしは同じことを思っていました。
2年前から体質が変わっていないということです。
(なので、わたしはこのボートマッチに
あまり関心が持てないです。)


憲法改正に関しては、全般的な「憲法改正」と
「9条改正」のほか「教育充実で改憲」があります。
教育充実は、2年前に話題になった
教育の無償化を憲法で定めるというものです。

9条以外の条文、それも教育の無償化
という、生活にかかわることにも
質問を設けたのは、よかったとは思います。
それでも24条の改正は出てこないです。

「オンナコドモ」の「コドモ」には
関心を割いているけれど、「オンナ」には
あいかわらず関心がないようです。


経済分野では「アベノミクス成果」と
「消費税税率10%」のふたつだけあります。
どちらも「天下国家の問題」として語っていて、
生活の課題として扱ってはいなさそうです。

社会保障も多岐におよぶのに
「年金など社会保障」とひとつの質問に
まとめられているのもさみしいです。
「年金など」と言って、年金を強調するのも、
高齢層に偏ったものを感じます。

雇用問題は「外国人労働者受け入れ」だけです。
これも生活の課題というより
「天下国家の問題」として扱っていそうです。
日本人労働者の問題(日本に来た外国人労働者にも
関係するようになる)は、関心がないようです。


わたしがもっとも不満を抱いたのは、
「選択的夫婦別姓」がない(!)ことです。
この「えらぼーと」は全般的に
家族・ジェンダー問題を軽視していて、
ろくに設問がないのですが、今回も無視されました。

立憲民主党の枝野幸男代表は、
選択的夫婦別姓を選挙の争点にする
言っていましたが、この「えらぼーと」を見るかぎり、
争点化には失敗と言わざるえないです。

枝野幸男は女性宮家についても
いっしょに言及していました。
「えらぼーと」には女性宮家があります。
選択的夫婦別姓より女性宮家のほうが
大事な争点と思われたようです。


わたしが意外かつ評価できるのは
「同性婚」が入っていることです。
それはもちろん結構ですが、それなら選択的夫婦別姓も
入れてしかるべきだろうとは思います。





もうひとつ評価できるのは、
「候補者数の男女均等」があることです。
女性候補者を男性と均等に擁立することを
定めた法律
で、ここではジェンダー問題に
関心があることになります。

この法律は2018年5月に可決し、
6月から施行されることになりました。
「理念法」で拘束力がない法律であり、
女性候補者を男性とできるかぎり
均等になるように擁立するかが論点です。





posted by たんぽぽ at 22:57 | Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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