陳情を否決した、愛媛県今治の市議会議員のうち、
羽藤謙司市議の意見を見たのでした。
「陳情を否決した夫婦別姓反対派議員」
羽藤謙司は陳情に反対するにあたって、
「法改正で救われる人がいるのなら
やったらいいのではないかと思ったが」
などとエクスキューズしています。
「夫婦別姓制度の陳情、愛媛・今治市議会が不採択 サイボウズ・青野社長が提出」
5月に同市であった制度に関する
勉強会に参加した羽藤謙司市議(62)は、
「法改正で救われる人がいるのなら
やったらいいのではないかと思ったが、
家族制度の崩壊につながるという意見や、
積極的に動く政治グループに不信感を持っている
という意見もあった」などとし、不採択を求めた。
一部の選択的夫婦別姓の推進派、
とくに陳情に来たかたたちのせいで反対を決めたと
言いたげなもの言いだと思います。
ある種の選択的夫婦別姓の反対派に
ありがちな「あいつの言うことだから反対」
という、属人的判断だと思います。
反対したいけれど理屈や自信がないので、
推進派に責任転嫁するということです。
「属人的判断をする反対派」
「「あいつが言うことだから反対」」
選択的夫婦別姓を導入することの是非は、
事実や根拠をもとに判断されることです。
特定の関係者の個人的資質(多くの場合、
資質を問題にする人の偏見が反映される)で、
判断することではないです。
いわば「あの科学者の態度が問題だから、
相対性理論は間違っていると考えることにする」と、
同じようなもの言いだと言えます。
「やったらいいのではないかと思ったが」という
言いかたは、推進派の態度いかんによっては、
賛成していたと言いたげにも聞こえます。
推進派から批判されると反論できないので、
推進派の態度を問題にすれば、推進派からの
反対派に対する風当たりが軟化することを
期待しているのかもしれないです。
自分が賛成する可能性を担保にすれば、
推進派が態度を軟化させる可能性が高まると
踏んでいるのもあるのでしょう。
このような属人的判断で反対する人は、
もとから反対であることが多いです。
よって推進派がどんな態度で接しても、
「推進派の態度が問題だ」と言って、
反対することになると思います。
羽藤謙司のような反対派の顔色をうかがって、
推進派が態度を軟化させたとことで、
無駄なばかりか、かかる反対派が
増長することになるだけだと思います。
それでももとから反対だったことは、
反証不可能なので、「お前らの態度いかんでは
賛成していた」と主張することには、
一定の効果があることになります。