前半の選挙情勢を発表しています。
「参院選 注目複数区の序盤情勢 東京・神奈川・大阪・兵庫=JX通信社情勢調査」
(はてなブックマーク)
7月11日エントリでご紹介した、
「みらい選挙プロジェクト」の各社比較と
合わせて、これらを見てみたいと思います。
今回は6人区の東京選挙区です。
「第25回参院選 情勢報道集約(7月7日) 」
東京選挙区では、いずれも現職の丸川珠代氏(自民党)、
吉良佳子氏(共産党)、山口那津男氏(公明党)、
武見敬三氏(自民党)がリードしている。
その後をともに新人の塩村文夏氏(立憲民主党)と
山岸一生氏(立憲民主党)が追い上げており、
音喜多駿氏(日本維新の会)も懸命に追っている。
水野素子氏(国民民主党)らは厳しい。
参院選情勢報道 東京都(6人区) pic.twitter.com/9YWCL45Y1j
— 三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) 2019年7月10日
JX通信、三春充希氏の調査のいずれも、
丸川珠代(自民)、吉良佳子(共産)、
山口那津男(公明)が上位3人になっています。
立憲民主党の塩村文夏と山岸一生は
JX通信では5位と6位、三春充希氏の調査では
4位と6位にそれぞれなっています。
維新の音喜多駿はどちらの調査も7位です。
わたしがいささか意外だったのは
丸川珠代が1位で、しかも無党派からの支持が
もっとも多いということです。
「珠代が!?」とわたしはちょっと思ったのですが、
参院を2期12年勤めてベテランの域です。
知名度も高くて当然でしょう。
無党派からの支持が多いのも、ごもっともと言えます。
丸川氏は自民党支持層の3割を固めたほか、
無党派層からは最多の支持を集めている。
吉良氏は共産党支持層の6割台半ばから支持を受けるほか、
無党派層では丸川氏に次ぐ支持を得ている。
山口氏は公明党支持層の9割超を固めた。
武見氏は自民党支持層の2割強を固めたほか、
無党派層からも一定の支持がある。
塩村氏と山岸氏はそれぞれ立憲民主党支持層を分け合っており、
無党派層からの支持では塩村氏が上回っている。
音喜多氏は無党派層から一定の支持を受けるが、
日本維新の会支持層からは約半分の支持に留まっている。
つぎに無党派からの支持が多いのが
吉良佳子というのもいささか意外でした。
共産党は支持層以外からの支持は
ほとんど取れないことが多いと思われるからです。
2016年の参院選で、共産党は野党共闘に
参加して以来好感が持たれて、一般有権者からの
抵抗も減ったのかもしれないです。
立憲民主党のふたりの候補者
塩村文夏と山岸一生は、いまのところ
どちらも当選圏にいると言えます。
ふたりの候補者のあいだでの立憲民主党支持層からの
票割りはうまくできているようです。
無党派からの支持は塩村文夏のほうがあります。
都議会議員時代のセクハラ野次の被害で、
知名度を得ているのかもしれないです。
自民党のふたりめの武見敬三と、
どちらが無党派からの支持があるかまでは、
記事に出ていないのでわからないです。
塩村文夏は前述のように、5年前の都議時代、
出産や子育てについての都の取り組みに
関する質疑しているときに、
セクハラ野次を受けたかたです。
都議会の2期目は目指さず、次の衆院選を
民進党公認で出馬する予定となりました。
党勢が凋落している民進党からあえて出馬
というところに、矜持や気概を感じます。
2017年の衆院選では無所属の
野党統一候補として広島3区から出馬しました。
結果は残念ながら当選を果たせませんでした。
今回の参院選はふたたび東京で出馬です。
首尾よく当選をはたすことを祈ります。
現在7位の音喜多駿は、実は都議会時代に、
セクハラ野次についての記事を多数書いて、
情報発信することで貢献したかたです。
もっと肩入れしたいのですが、
維新であることと、立憲民主党の候補と
議席を食い合うことになるので、
わたしとしてはいまひとつ
応援するメリットにかけることになります。
伸び悩んでいるのも維新からの出馬
ということもあるのだろうと思います。
首都圏、関東では維新はそれほどロイヤリティがない、
ということになりそうです。