2019年07月13日

toujyouka016.jpg 参院選・前半の選挙情勢・大阪

前のエントリの続き。

JX通信社の記事と、7月11日エントリでご紹介した、
「みらい選挙プロジェクト」の各社比較を合わせて、
選挙情勢を見てみたいと思います。

「参院選 注目複数区の序盤情勢 東京・神奈川・大阪・兵庫=JX通信社情勢調査」
「第25回参院選 情勢報道集約(7月7日) 」

今回は4人区の大阪選挙区です。

 
大阪選挙区では、現職の東徹氏(日本維新の会)、
太田房江氏(自民党)がリードしている。
その後に杉久武氏(公明党)、
梅村みずほ氏(日本維新の会)が続き、
現職の辰巳孝太郎氏(共産党)、
新人の亀石倫子氏(立憲民主党)が激しく追い上げる展開だ。



現在の情勢を見るかぎり、維新2議席、
自民、公明で4議席を占められそうです。
立憲民主と共産の候補者はどちらもおよばず、
立憲野党は議席が取れない可能性があります。

「みらい選挙プロジェクト」の各社比較を見ると
立憲民主の亀石倫子は、今後の展開いかんでは、
当選圏に入る可能性はまだありそうです。
あきらめずに状況の改善をはかるべく
邁進を続けるところだと思います。

共産の辰巳孝太郎を亀石倫子より
上の順位に予想している調査もいくつもあります。
「立憲野党の票を亀石倫子に
集めなければ」というお話は
まだしないほうがいい、というご忠告です。



亀石倫子は無党派からの支持が3番手で、
有権者からわりあい受け入れられているようです。
立憲民主党になって刷新されたと思われ、
民主党や民進党時代のネガティブなイメージを
だいぶ拭い去ったと言えそうです。

東氏は日本維新の会支持層の4割弱をまとめた他、
自民党支持層、無党派層からも
それぞれ1割の支持を得ている。
太田氏は自民党支持層の4割と無党派層の一部から支持がある。
杉氏は公明党支持層をほぼ固めた。
梅村氏は日本維新の会支持層の3割と自民党支持層の2割弱、
無党派層の一部から支持を得ている。
辰巳氏は共産党支持層の8割以上を固めたほか、
無党派からも一定の支持がある。
亀石氏は無党派層からの支持では3番手で勢いがあるが、
基盤である立憲民主党支持層を固めきれていない。

亀石倫子は肝心の立憲民主党支持層を
固め切れてなくて、伸び悩んでいるようです。
せっかく無党派から支持を得ているのに、
足元で救われて残念な状況です。

亀石倫子に関しては、つぎのような分析があるので、
参考までにご紹介しておきます。

参院選 注目複数区の序盤情勢 東京・神奈川・大阪・兵庫=JX通信社情勢調査(米重克洋) - 個人 - Yahoo!ニュース

立憲の支持層は高齢の女性なので、亀石氏の経歴(タトゥー裁判の弁護士等)がマイナスになってるんちゃうかな。無党派層には今までにないタイプの政治家としてアピール出来てるだろうからトレードオフだけど

2019/07/10 19:24


大阪は維新の基盤が堅いこともあって、
立憲野党は締め出された状況となっています。
2016年の参院選でも、大阪選挙区
維新2議席、自民、公明で占められ、
立憲野党は1議席も取れなかったのでした。

「大阪から締め出される民進党」

今回2019年の参院選も、このままいくと
はなはだ遺憾ながら、与党と維新とで
議席を占められる可能性が高いと思います。

2016年の参院選では大阪選挙区は、
民進党の候補者は最下位当選者の
半分の得票もなかったのでした。
共産党の候補者は次点でしたが、
最下位当選者と20万票以上差があります。

2016年から比べると、2019年の参院選は、
立憲民主党も共産党も接戦に近づいて、
だいぶ善戦しているとは言えます。


付記1:

2016年の参院選の開票結果。

2016年参院選 選挙区開票速報 大阪


付記2:

大阪選挙区はあまりに得票が少ないなら、
立憲野党で統一候補を立てることも
考えたほうがいいと、わたしは書いていました。
そこまでする必要はなかったようです。

選挙に関しては、得票があまりに少ないのであれば、
野党統一候補の擁立も考えたほうがいいでしょう。
野党統一候補は民進党の単独推薦ではなく、
他党の影響やイメージもありますから、
連合などの民進党の支持基盤が嫌いな人でも、
民進の独自候補よりは受け入れられやすくなると思います。

posted by たんぽぽ at 20:00 | Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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