JX通信社の記事と、7月11日エントリでご紹介した、
「みらい選挙プロジェクト」の各社比較を合わせて、
選挙情勢を見てみたいと思います。
「参院選 注目複数区の序盤情勢 東京・神奈川・大阪・兵庫=JX通信社情勢調査」
「第25回参院選 情勢報道集約(7月7日) 」
今回は4人区の大阪選挙区です。
大阪選挙区では、現職の東徹氏(日本維新の会)、
太田房江氏(自民党)がリードしている。
その後に杉久武氏(公明党)、
梅村みずほ氏(日本維新の会)が続き、
現職の辰巳孝太郎氏(共産党)、
新人の亀石倫子氏(立憲民主党)が激しく追い上げる展開だ。
参院選情勢報道 大阪府(4人区) pic.twitter.com/L7R0qnnZUW
— 三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) 2019年7月11日
現在の情勢を見るかぎり、維新2議席、
自民、公明で4議席を占められそうです。
立憲民主と共産の候補者はどちらもおよばず、
立憲野党は議席が取れない可能性があります。
「みらい選挙プロジェクト」の各社比較を見ると
立憲民主の亀石倫子は、今後の展開いかんでは、
当選圏に入る可能性はまだありそうです。
あきらめずに状況の改善をはかるべく
邁進を続けるところだと思います。
共産の辰巳孝太郎を亀石倫子より
上の順位に予想している調査もいくつもあります。
「立憲野党の票を亀石倫子に
集めなければ」というお話は
まだしないほうがいい、というご忠告です。
大阪府選挙区の亀石さんと辰巳さんの順位は、各社で食い違っています。また、投票まで10日間あるので、そういった話をする段階でもないと思います。むしろこれからどれだけ伸ばすかではないでしょうか。山本太郎は、今日、亀石さんと辰巳さんの両方の応援に入るみたいですよ。https://t.co/P9EJhjrhle
— 三春充希(はる)⭐2019参院選情勢情報部 (@miraisyakai) 2019年7月11日
亀石倫子は無党派からの支持が3番手で、
有権者からわりあい受け入れられているようです。
立憲民主党になって刷新されたと思われ、
民主党や民進党時代のネガティブなイメージを
だいぶ拭い去ったと言えそうです。
東氏は日本維新の会支持層の4割弱をまとめた他、
自民党支持層、無党派層からも
それぞれ1割の支持を得ている。
太田氏は自民党支持層の4割と無党派層の一部から支持がある。
杉氏は公明党支持層をほぼ固めた。
梅村氏は日本維新の会支持層の3割と自民党支持層の2割弱、
無党派層の一部から支持を得ている。
辰巳氏は共産党支持層の8割以上を固めたほか、
無党派からも一定の支持がある。
亀石氏は無党派層からの支持では3番手で勢いがあるが、
基盤である立憲民主党支持層を固めきれていない。
亀石倫子は肝心の立憲民主党支持層を
固め切れてなくて、伸び悩んでいるようです。
せっかく無党派から支持を得ているのに、
足元で救われて残念な状況です。
亀石倫子に関しては、つぎのような分析があるので、
参考までにご紹介しておきます。
参院選 注目複数区の序盤情勢 東京・神奈川・大阪・兵庫=JX通信社情勢調査(米重克洋) - 個人 - Yahoo!ニュース立憲の支持層は高齢の女性なので、亀石氏の経歴(タトゥー裁判の弁護士等)がマイナスになってるんちゃうかな。無党派層には今までにないタイプの政治家としてアピール出来てるだろうからトレードオフだけど
2019/07/10 19:24
大阪は維新の基盤が堅いこともあって、
立憲野党は締め出された状況となっています。
2016年の参院選でも、大阪選挙区は
維新2議席、自民、公明で占められ、
立憲野党は1議席も取れなかったのでした。
「大阪から締め出される民進党」
今回2019年の参院選も、このままいくと
はなはだ遺憾ながら、与党と維新とで
議席を占められる可能性が高いと思います。
2016年の参院選では大阪選挙区は、
民進党の候補者は最下位当選者の
半分の得票もなかったのでした。
共産党の候補者は次点でしたが、
最下位当選者と20万票以上差があります。
2016年から比べると、2019年の参院選は、
立憲民主党も共産党も接戦に近づいて、
だいぶ善戦しているとは言えます。
付記1:
2016年の参院選の開票結果。

付記2:
大阪選挙区はあまりに得票が少ないなら、
立憲野党で統一候補を立てることも
考えたほうがいいと、わたしは書いていました。
そこまでする必要はなかったようです。
選挙に関しては、得票があまりに少ないのであれば、
野党統一候補の擁立も考えたほうがいいでしょう。
野党統一候補は民進党の単独推薦ではなく、
他党の影響やイメージもありますから、
連合などの民進党の支持基盤が嫌いな人でも、
民進の独自候補よりは受け入れられやすくなると思います。