選択的夫婦別姓と脱原発についてのコラムがあります。
「土記 原発も夫婦別姓も=青野由利」
「土記 原発も夫婦別姓も=青野由利」(全文)
7月3日の記者クラブ主催の党首討論会で、
「選択的夫婦別姓に賛成か」「脱原発に賛成か」の
質問に対して、安倍晋三ひとりだけが、
両方に手をあげなかったのでした。
それを意識してのコラムです。
安倍首相は「(イエスかノーかで挙手させるのは)
印象操作」とムキになっていたが、そんなことはない。
自民党は「選択的別姓を認めることも、
原発新増設を否定することも、今はできない」
ということはよくわかった。
コラムではどちらも先送りしていい
問題なのか、という観点で述べています。
選択的夫婦別姓も脱原発もすぐに実行して当然、
という前提に立っているということです。
印象操作かどうかより重要なのは、
いずれも「賛否を明確にせず、問題を先送りしていて
いいのか」という点だろう。
選択的夫婦別姓を、もう先送りが許されない課題と
考えているのは、もちろんよかったです。
よくある「選択的夫婦別姓なんて後回し、
票が取れない」という認識ではないということです。
「選択的夫婦別姓は草の根の声」
「選択的夫婦別姓は大きな争点」
選択的夫婦別姓の実現が求められて久しいです。
法制審議会の答申書から23年放置され、
選択的夫婦別姓が認められないのは、
世界中でほぼ日本だけとなっています。
いますぐ実現しても遅すぎるくらいの課題です。
自民党・安倍政権が、選択的夫婦別姓を
いつまでも「先送り」にするのは、
ようは反対しているから、ということです。
反対するまともな理由が見当たらないし、
はっきり言ったらどんな批判をされるか
わからないので、「反対」と言えないのでしょう。
それで「先送り」と言い続けて、
お茶を濁しているものと思います。
付記1:
記事中で言及がある、安倍晋三首相による
「選択的夫婦別姓は経済成長に関わりがない」発言は、
こちらの記事に出ています。
「安倍首相 夫婦別姓への見解に批判殺到「もはや支離滅裂」」
「安倍首相「選択的夫婦別姓は経済成長とは関係ない」ネット党首討論での発言が波紋」
安倍首相
— 中野晃一 Koichi Nakano (@knakano1970) 2019年7月1日
「(選択的夫婦別姓は)いわば経済成長とは関わりがないというふうに考えています」
すげーな、をい。
(ちなみに記事は、ViViではなく女性自身からだ)https://t.co/vQi9Ab1HkL
付記2:
「夫の家事・育児時間が多いほど
次の子の出生率が高まる」というデータは、
たとえばこちらがあると思います。
「夫の家事・育児と第二子」
「次の子」ではないけれど、
男性の家事時間と出生率の相関を示した
国際比較も参考になるでしょう。
「男性の家庭進出と出生率」
ブログ更新。データえっせい: 男性のWLBと出生率の相関 https://t.co/E4Tti164nb「仕事より家事・育児をする男性が多い国ほど,出生率が高い傾向」。 pic.twitter.com/TQLZeqeIRs
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年4月14日