与党は71議席を獲得して、合計144議席です。
「2019参院選」
野党は維新を入れて52議席獲得、
参議院の全体で合計100議席になりました。
維新を入れない立憲野党だけにすると、
42議席獲得、参院の全体は84議席です。
立憲野党(立憲民主、共産、国民民主、社民、
野党系無所属)の獲得議席は合計40です。
れいわ新撰組を加えて42議席です。
立憲野党としては負けなかったけれど、
勝ったとも言えず、さえない結果という感じです。
前回2016年は立憲野党で44議席獲得でした。
定数が3増えたことを考えると、
前回とほぼ同じくらいか、
むしろ少し後退気味だったと言えます。
2017年の衆院選のときは、
リベラルが風前のともしびという
危機的状況のもとで、立憲民主党という
リベラルにちょうど合った政党が
誕生したことで熱気がありました。
今回2019年の参院選はそのような熱気もなく、
風もぜんぜん吹かなかったですから、
立憲野党の躍進がなくても、
無理もないことだと言えます。
立憲民主党は選挙区9、比例区8で合計17議席です。
全体の獲得議席でも、比例にかぎっても
野党第1党、参議院第2党となりました。
公示前の24から32へと議席も増えて、
新勢力でも立憲民主党は野党第1党、
公明の28議席を抜いて参議院第2党です。
自民党とはだいぶ水を開けられていますが、
野党第1党、参議院第2党の地位を確保したことは、
ひとまずよかったと思います。
悪夢の2013年の参院選のときは
民主党は選挙区10、比例7の17議席獲得でした。
今回の立憲民主党は、6年前の民主党と
ほぼ同程度の獲得議席ということです。
立憲民主党は国民民主党とわかれて
小さくなったのだから、かつての民主党と
同程度の議席を得たのは、それだけ勢力を
得たことであり成果だと、考えるでしょうか?
それとも、民主党がもっとも凋落したときと
同程度では、とてもじゅうぶんな勢力が
あるとは言えない、と考えるでしょうか?
国民民主党は選挙区3、比例3の6議席です。
今回の獲得議席は共産党より少なくなっています。
参院全体の議席は21議席で、
公明党には追いつけませんでしたが、
共産党の13議席よりは多いです。
国民民主党は支持がのびず、
2017年の希望の党のときより
さらに凋落したと言わざるをえないです。
かつての民主党、民進党の支持者が
ほとんど立憲民主党に移ったのでしょう。
立憲民主党と国民民主党を合わせると、
選挙区12、比例11で合計23議席です。
2016年の参院選の民進党の獲得議席は
選挙区21、比例11で合計32議席です。
今回2019年は選挙区の野党当選者は
無所属が多かったから、2016年より少ないのは
やむをえないかもしれないです。
比例は11で2016年と2019年で
同数というのは、党勢がほとんど
伸びていないことになります。
やはり3年前とくらべて今回の結果は
ほぼ横ばいということになりそうです。
分かりやすい選挙の解説ありがとうございます。
消費税の増税前なのに、自民党にいれる人が多いのはなぜなんでしょうね。都会なのに大阪や兵庫が自民と維新で占められて、次点の立憲が涙を飲む展開に失望しました。まだまだ夫婦別姓が認められる日は先かもしれません。
こちらにコメントありがとうございます。
>分かりやすい選挙の解説
こちらこそ、ご評価ありがとうございます。
>消費税の増税前なのに、自民党にいれる人
固定支持層はともかく、
浮動票を入れた人は、消費税が増税になっても、
自民党が政権を取っていたほうがいいとは、
考えていなさそうですよね。
投票率が低いですし、そういう人は投票に
行かなかったのかもしれないです。
>大阪や兵庫が自民と維新で占められて
前回2016年に続いて、今回も立憲野党は、
1議席も取れずじまいでした。
大阪と兵庫では維新が強くなって、
立憲野党が締め出される感じです。
>まだまだ夫婦別姓が認められる日は先かもしれません。
それはわたしも同じように思っています。
いつのことになるやら、です。