今回は比例区の結果を見てみたいと思います。
「自民が比例区の得票数、大きく減らす 議席数はキープ」
「自民、勝ったけど 比例2000万票割れ 大幅減」(全文)
「無党派層、比例区の投票先は分散 朝日出口調査」
「無党派層 投票先は分散 比例区 本社出口調査」(全文)
7月22日エントリでも触れましたが、
立憲民主党の比例区での獲得議席は8です。
改選分は野党第1党で、参院全体でも第2党です。
それは一定の成果ではあると思います。
それでもわたしとしては10議席は
取りたいと思っていました。
8議席にとどまったのは、いささかものたりないです。
自民党の19議席獲得と比べても、
だいぶ水をあけられています。
立憲民主党が政権に手が届くにはまだまだ、
ということになりそうです。
2017年の衆院選のときの、
立憲民主党の比例の得票数は1108万でした。
今回2019年の参院選では784万票です。
320万票程度減っていて、これは問題だと思います。
他党と比較しても減り幅はもっとも大きいです。
選挙ブーストで支持率が上がっていたとはいえ、
やはり2年前のような熱気はなく、
無党派の票を集められなかったのでしょう。
投票率が48.80%と、前回2016年の参院選から
5.90ポイント下がり、戦後2番目の低さだったので、
その影響も出たことも考えられます。
比較可能な政党で2017年衆院選と今回参院選の比例票を比較すると(単位:万)
— 浦野 真(しん) @日本共産党松戸・鎌ケ谷地区委員会 (@urano_shinjcp) 2019年7月22日
自民 1856→1755
立民 1108→784
公明 698→648
共産 440→442
維新 339→487
社民 94→104
与党は計150万票減。野党で票を増やしたのは共産、社民。維新の伸びに対抗するには補完勢力の本質を有権者に伝える必要。
今回の参院選での、無党派の比例の
投票先は、自民20%に対して
立憲民主は19%とほぼ同程度です。
他党と比較すると、立憲民主党は無党派からの
票をよく集めていると言えそうです。
全体の15%を占めた無党派層の
比例区での主な投票先は、自民20%、
立憲19%、維新12%、れいわ10%、
共産9%、公明6%、国民6%、社民3%だった。
立憲は、前回の民進の支持率19%には
届かなかったが、自民に次ぐ支持率で、
その8割が比例区でも立憲に投票した。
無党派層からの支持も自民にほぼ並び、
議席の大幅増につなげた。
政党の支持層は自民党41%に対して、
立憲民主党は15%で、大きな差があります。
立憲民主党は無党派からの得票が、
自民党よりはるかに多くならないと、
政権獲得はもちろん、自民党に議席数で
迫ることも難しいでしょう。