アメリカ合衆国・ネバダ州で、上院と下院を
合わせると、州議会議員の半分以上を
女性議員が占めたことが話題になりました。
「ネバダ州で女性が多数派の州議会誕生、米国で初」
「女性が議会の過半数を制したら─アメリカ史上初、ネバダ州で起きた大きな変化」
(はてなブックマーク)
女性議員が過半数は「上院と下院の合計」です。
ネバダ州の議員は両院合わせて63人、
そのうち女性議員は32人です。
米ネバダ州にこのほど女性が上下両院の議員総数で
過半数を占める州議会が誕生した。米国や州では初の事例。
「全米州議員協議会」によると、同州の上下両院の
議員総数は63人でこのうち32人が女性となった。
下院での女性議員は23人、上院では9人。
議員総数のうち女性の比率は50.8%となった。
「上院と下院の両方」で女性議員が
過半数となったのではないです。
ネバダ州では下院の定数は42で、
23人が女性議員なので過半数となっています。
上院の定数は21で女性議員は9人なので、
上院だけだと過半数ではないです。
アメリカ合衆国で女性議員が半数以上の
州議会が誕生することが、2019年になって
歴史上初の画期的なできごととして話題になるのは、
いささか意外かもしれないです。
アメリカの歴史上、このような
画期的な出来事は今回がはじめてだ。
コロラド州議会は女性議員が
47%を占め、惜しいところまでいった。
米国議会では、女性議員の割合は4人に1人にすぎない。
中絶を完全に禁じる法律を施行したばかりの
アラバマ州議会では、女性議員の割合はたったの15%だ。
アメリカ合衆国は議会に関しては、
それほど女性に開かれているほうでもないです。
合衆国の連邦議会では、下院は433人中
女性議員は102人で全体の23.6%です。
上院は100人中、女性は25人で25.0%です。
列国議会同盟の女性議員の割合の順位も、
アメリカ合衆国は76位ですから、
それほど上位のほうではないです。
「Women in national parliaments」
そう考えるとネバダで初めて女性議員が
半数以上となったことは、特筆するべき大事件と
言えるかもしれないです。
それでもアメリカ合衆国は、日本と比べると、
議会の女性の割合に関しては、
ずっとレベルの高い状態だと思います。
2019年4月に日本で統一地方選が行なわれました。
女性当選者の割合は、都道府県議会は
2277人中237人で10.4%、市町村議会は
6726人中1239人で18.4%です。
「女性当選、最多の237人 道府県議選、なお10.4%」
「市議選、女性最多の1239人当選 統一地方選後半戦」
どちらも記録を更新して過去最高です。
それでも世界レベルはもちろん、
アメリカ合衆国の州議会と比べても、
問題なく女性議員の割合は低くなっています。
女性議員が少ない例として、アリゾナ州議会は
女性の割合が15%であることを、
クーリエ・ジャポンの記事は言及しています。
日本の自治体の議会の女性の割合は、
アメリカ合衆国では「女性に閉ざされた議会」と、
同レベルということです。