7月21日の参院選で、無党派層の比例代表選の
投票先を見てみたいと思います。
立憲民主党を中心です。
「無党派票、野党陣営で分散=立・共支持、れいわに流出−時事出口調査【19参院選】」
立憲民主党は無党派の21.0%から票を得て、
自民の25.5%についで2位でした。
無党派層の投票先にかぎっても、
立憲民主党は「野党第一党」となっています。
2017年の衆院選のときは、
立憲民主党が得た無党派層の票は28.0%です。
自民の22.7%をだいぶ上回っています。
今回の参院選は7.0ポイント下がっています。
無党派の票がだいぶ流れたと言わざるをえないです。
2016年の参院選のときは、
民進党が得た無党派層の票は25.3%です。
今回の立憲民主党と国民民主党の、
無党派層からの票を合わせると27.2%なので、
3年前の参院選とくらべた場合は、
無党派からの票が増えたと言えます。
それでも立憲民主党単独で、
2016年の民進党の25.3%を
超えてほしいところだったと、わたしは思います。
2017年に立憲民主党に投票した無党派層は、
今回の参院選でどこに流れたかですが、
いちばん可能性が考えられるのが
れいわ新撰組です(9.8%)です。
立憲民主党の2017年からの減少は
7.0ポイントですから、れいわ新撰組が得た
無党派の票は立憲民主党以外からも
流れてきたことはたしかでしょう。
それでも、れいわ新撰組に投票した無党派は、
立憲民主党から流れて来た割合が
もっとも高いことが考えられます。
れいわへ来た無党派層の流入もとは、
立憲民主党の次に共産党が多いと考えられています。
共産党は今回の参院選では、
無党派層の8.7%の票を得ていて、
2017年の衆院選の7.9%より多いです。
れいわに流れなければ、もっと多くの
無党派層の票を取れたということかもしれないです。
2016年の参院選は、共産党は12.3%でした。
この水準に近くなったのかもしれないです。
野党どうしで票が分散するのは非効率です。
結果与党・自民党を利するという、
不本意な結果をもたらしかねないです。
れいわに立憲野党共闘に参加してもらうなど、
なんらかの調整が必要そうです。
立憲民主党としては、無党派の票が流れた先は
れいわ新撰組がもっとも多いと考え、
れいわが無党派の票を多く得た
原因はなにかを調査して、政策や選挙戦略を
点検する必要がありそうです。
維新は今回の参院選では、
無党派の12.4%から票を得ています。
2017年の衆院選では8.8%でしたから、
今回は躍進したことになります。
2016年の参院選では、おおさか維新は
無党派の12.8%から票を得ています。
今回の参院選でもとにもどったと言えそうです。
今回の参院選で、維新が躍進して
元にもどったのは、2017年で希望の党に
投票した無党派層の一部が
維新に流れたからではないかと思われます。