2019年08月05日

toujyouka016.jpg 日本の人口・2058年に1億人を割ると推計

少し前のニュースで恐縮ですが、
国連人口部が2年ごとに行なっている
「世界人口推計」の2019年版が発表されました。

「日本の人口、2100年に7500万人 減少見通し加速」
(はてなブックマーク)

 
国連人口部の「世界人口推計」は
こちらに報告書の日本語訳があります。

「世界人口推計2019年版:要旨 10の主要な調査結果(日本語訳)」
「世界人口の増大が鈍化、2050年に97億人に達した後、 2100年頃に110億人で頭打ちか」




今回の推計では、日本の人口が1億人を
割るのは、2058年と予想しています。
2年前の推計は2065年で、7年早くなりました。

2100年の日本の人口は、今回の推計は7500万人、
2年前の推計の8450万人より、
約100万人少なく推計されています。

国連人口部は17日、世界人口について、
2057年に100億人を突破する一方で、
日本の人口は58年に1億人を下回り、
2100年には7500万人になるとする推計を発表した。
国連人口部が2年ごとに発表するもので、
前回の17年は日本の人口が1億人を下回るのは
65年としていたが、今回は7年早くなった。
日本の人口減と高齢化は際立っている。
17年の推計では2100年の日本の人口は
8450万人だったが、今回は7500万人に下方修正。
65歳以上1人あたりの25〜64歳の「現役世代」は、
現在1・8人で世界最低だが、
50年には1・1人に減るとしている。


日本の人口は2006年から減少
始めていること、そして今後も人口減少が続くと
予測されていることは、何度も話題になっていて、
よくご存知のことだと思います。

「日本の人口の長期変化」

今回のニュースのポイントは、
国連人口部の推計が2年前から修正されて、
日本の人口減少が早まる予測となったことです。

国連人口部の推計方法のくわしいことは、
わたしにはわからないです。
日本の招来の人口推移に関しては、
思ったより楽観材料が少なく、
悲観材料が多かったということだと思います。


高齢世代(65歳以上)ひとりあたりの
現役世代(25-64歳)人口は、今回の国連人口部の
調査によると、日本は1.8人で世界最低です。

高齢者を支える現役世代の人口が、
日本は現時点で世界一少ないことも、
すでに指摘されていることです。

「高齢者ひとりを支える人数」

国連人口部は将来の推計もしていて、
2050年の日本は、高齢世代1に対して
現役世代の人口比は1.1と予想しています。
高齢者人口と現役世代の人口が
ほぼ同数というのは、かなり驚異的にして
脅威的ではないかと思います。

2050年には超高齢化社会で世界一悲惨な国になると、
イギリスの経済誌『エコノミスト』が
予測するのも、ごもっともだと思います。

「2050年の世界一悲惨な国」


このくらいの超高齢化社会になると、
高齢者を支える福祉や医療、年金が破綻して、
早死にする高齢者が多くなることを
危惧するかたもいらっしゃるかもしれないです。

「早死に」と言っても、たとえば、
85歳まで生きられるはずのかたが、
75歳で亡くなった、というレベルです。
それでも日本人の平均寿命を下げるくらいには、
高齢者の「早死に」が増えることは考えられます。

2050年の付近で「早死に」する高齢者が
急増することになるわけで、高齢者の人口が
急激に減って、日本社会は正真正銘の
「人口崩壊」を起こす可能性があります。

2050年時点での日本社会が持っている
リソースで支えられる程度になるまで、
高齢者人口が落ち込むということです。


国連人口部の推計もそうですが、
ほかの人口推計を見ても、日本社会が人口崩壊を
起こす可能性は、考えていないと思われます。

21世紀もなかばになって、
人口崩壊を起こす社会など存在しないだろう、
ということかもしれないです。
人口崩壊は一種のカタストロフなので、
予測が困難ということもありそうです。

posted by たんぽぽ at 22:48 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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