日本の将来の人口の推計についてお話しました。
「日本の人口、2100年に7500万人 減少見通し加速」
そのときリンクだけ示した、将来人口の推計と、
高齢者ひとりを支える生産年齢人口の
国際比較の図を、簡単に見ておきます。
はじめに日本の将来人口の推計を見てみます。
出典は総務省統計局『日本の長期統計系列』と、
国立社会保障・人口問題研究所『将来推計人口』です。
「日本の人口の長期変化」
日本の人口の長期変化図。決定版。pic.twitter.com/h2nqYlmWpi
— 舞田敏彦 (@tmaita77) May 4, 2015
これによると日本の人口が1億人を破るのは
2040年代の後半と推計しています。
2010年の推定人口は5000万弱です。
総務省と人口問題研究所は、国連人口部より
人口減少は早いと予測しています。
このグラフは変化がなめらかで、
急激な減少を起こす箇所がないです。
それゆえ高齢者の「早死に」が増えて、
人口崩壊を起こす可能性を、
この推計も考えていないと思われます。
つぎに高齢者(65歳以上)ひとりを支える
生産年齢人口(15-64歳)は何人かという
「高齢従属係数」の国際比較を見てみます。
出典は国連人口推計サイトです。
「高齢者ひとりを支える人数」
高齢従属係数の国際比較。高齢者1人を何人の生産人口が支えるか。 pic.twitter.com/8jQiCl2bl4
— 舞田敏彦 (@tmaita77) May 5, 2015
国連人口部の統計では「現役世代」は
25-64歳としているので、日本(2019年)の
高齢従属係数は1.8でした。
この図は「現役世代」を15-64歳としているので、
日本(2015年)の高齢従属係数は2.3程度と
少し値が大きくなっています。
それでも韓国は2.9程度のほかは
ほとんどすべての国で3.0以上です。
日本は飛び抜けて高齢従属係数の
小さい国であることがはっきりします。