2019年08月10日

toujyouka016.jpg 女性より男性に多い「カイカク」

8月9日エントリの続き。

2015年の大阪都構想の住民投票の
賛成と反対の割合を見ていると、世代間の差よりも、
顕著なものがあることがわかります。

それはジェンダー差です。
男性と女性とで賛成、反対の割合に差があります。
60代以上はジェンダー差はないですが、
50代以下になると差がはっきりします。

 


50代以下で男性は賛成が多くなり、
とくに30代は賛成が7割を超えています。
女性は40代以下の世代でも、賛成が55%、
反対が45%程度で、拮抗しています。

大阪都構想の住民投票における
投票率を世代とジェンダー別で見ると、
ほぼ全世代で、女性は男性より高いです。
女性は反対するために、積極的に投票所へ行き、
反対したかたが多い、ということだと考えられます。




女性に大阪都構想の反対が多いのは、
女性は男性より福祉や行政サービスを
利用する機会が多いからだと思います。
高齢層で反対が多いのと同様の事情です。
それゆえ自治体の権限縮小には警戒するのでしょう。



大阪都構想に賛成する人たちというのは、
「政策に関係なく、なにか変えてくれそう
という期待感で支持する」という
「カイカク」のメンタリティの持ち主です。

かかるメンタリティは、変革によって
自分の生活や脅かされることが少ない、
社会的強者が持ちやすいものです。
それはジェンダーで言えば、
女性より男性が多いということです。

大阪都構想の住民投票以外で、
「カイカク」が動いたと考えられる選挙や投票で、
男性が女性より顕著に多かった例は、
ほかにあるかはわからないです。
ここでは「カイカク」は女性より男性に多いと、
いちおう考えておくことにします。

posted by たんぽぽ at 08:51 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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