2019年08月16日

toujyouka016.jpg 大阪都構想・カイカクの失速

2015年の大阪都構想の住民投票は
「カイカク」の「落日」とまではいかないにしても、
失速をもたらしたのではないかと思います。

「大阪都構想・ジェンダー差に関心ない?」
「女性より男性に多い「カイカク」」
「大阪都構想に現れた「カイカク」」
「平成時代の政治思想・カイカク」

 
大阪都構想が否決されたという
結果自体が「カイカク」の失速です。
それだけでなく、「なにか変えてくれそう」という
期待感で「強い」指導者を求める
政治意識自体が、限界に来ていることを
示したようにも思います。

2017年の衆院選では希望の党が、
「カイカク」の期待する政党だったと言えます。
結果は希望の党は惨敗で、一度も国政選挙に
勝つことなく茶番に終わっています。

大阪都構想から4年しか経過していないし、
結論するのはまだ早いかもしれないです。
今後また「カイカク」政党や、「カイカク」為政者が、
隆盛することもあるのかもしれないです。

それでもわたしは、20世紀の末から
頭をもたげて来た「カイカク」は
大阪都構想の否決で、ひとつの区切りがついたと
考えておくことにします。
「カイカク」はまさに「平成時代の政治思想」です。


「カイカク」の支持を受けやすい
為政者や政治勢力は、大衆の劣情を煽る
大衆迎合主義を使うことが多いです。
さらに大阪都構想においては、
推進派は金と権力にものを言わせて
情報を氾濫させる物量作戦も使ったのでした。

大阪都構想の住民投票が否決となったことは、
大衆迎合主義や物量作戦による
情報の氾濫もくじいたことになります。

なぜくじかれたのかと言えば、
現実を見定め足が地に着いた判断をした
有権者が反対票を投じたからです。
そうした有権者は女性に多かったのでした。

大阪都構想の否決が「カイカク」自体を
失速させたことも合わせて考えると、
大阪のとくに女性はこれを誇って
いいのではないかと思います。
「カイカク」政党である維新を揺籃した
責任を取ったとも言えます。


2016年の参院選の野党統一候補の善戦と、
2017年の立憲民主党の躍進も、
「カイカク」の政治意識から脱却する
機会になったように思います。

「なにか変えてくれそうな強い指導者」を
求めようというのではなく、
「自分たちの政策を実現する政治家や政党を、
自分たちで地道にはぐくまなければならない」
という認識がまがりなりにも
広まる契機になったように思います。

posted by たんぽぽ at 06:33 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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