演説しているとき、選択的夫婦別姓の実現を
求めるという主旨のプラカードを
掲げたかたたちがいました。
ところがそのプラカードを掲げることを、
妨害する人が現れたのでした。
「首相演説、謎の黒服に阻まれたプラカード」
(はてなブックマーク)
安倍首相の演説が始まった時、群馬県のカップルの
20代女性が、傘の合間から「選択的夫婦別姓の実現を」
というプラカードを掲げました。
すると驚いたことに、スラックスの上に
黒のパーカーを着た背の高い男性が
傘の波をかき分け近づいてきて、
手に持った「がんばれ自民党」「安倍総理を支持します」という
プラカードをその上に覆い被せてきたのです。
何も声をかけられず、突然の行為だったので、
私たちはびっくりしました。
「すみません、ちょっと見えなくなるので」と
声を出したものの、無言で、
この女性が右に行けば男性も右、
左に行けば左と、しばらく攻防が続きました。
「安倍帰れ」とコールした人たちもいましたが、
私たちはただプラカードを掲げていただけです。
はぐれてしまった夫婦2人のメンバーも、
やはり同じ目に遭っていたことを、後で合流して聞きました。
状況から判断して、この謎の背の高い男性は、
安倍晋三、安倍政権の支持者と思われます。
選択的夫婦別姓のプラカード掲示を
妨害するための意図的なものでしょう。
プラカードの掲示を邪魔されたかたは、
「安倍首相はこんなのを喜んでいるのかな?」と、
疑問を呈しています。
「当事者の存在をかき消すような行為を受けたのはショック」
「安倍さんはこんなの、喜んでいるのかな」
わたしに言わせれば、安倍晋三は
喜んでいるのではないかと想像します。
プラカードの妨害に安倍が気づいていたら
「グッジョブ」なんて内心思ったかもしれないとさえ、
わたしは思っています。
安倍晋三のフェイスブックは、
コメント欄が排外・国粋主義的な
ヘイトスピーチで溢れかえっています。
安倍本人はそれらに対して
なんら対処をしないで放置しています。
「ネトウヨの親分・安倍首相」
それどころかヘイトスピーチを問題視して
対処するよう要望するコメントをするかたを、
安倍はブロックするくらいです。
ええ、僕と同様に、総理のフェイスブックのコメント欄を憂慮して批判的な書き込みをした人の多くが、安倍総理にブロックされています。→https://t.co/Rvrg7md2UP
— 盛田隆二 (@product1954) 2014年11月24日
RT @mayuki_fw 政治家の公報ツールがスパムでもない一国民のアカウントをブロックするのですか。
2018年9月の自民党総裁選のとき、
秋葉原で行なわれた安倍晋三の街頭演説では、
支持者でなければ入れないという規制を
実際にかけたこともありました。
首相の街頭演説、支持者以外は制限…公共の場なのに?https://t.co/ECQrA1cEA7
— 上西充子 (@mu0283) September 21, 2018
「記者が入ろうとすると、若い男性に制止された。「動員の方ですか」「支援者以外は入れないことになってます」。公共の場所なのにどんな権限で? 男性は「警察に許可をもらってますから」と話した」
安倍晋三は基本的に異なる意見や
多様な意見を聞きたくないのであり、
自分と同じ意見の人たちで囲まれたいのだ、
ということだと思います。
2017年7月の東京都議会選のとき、
街頭演説をする安倍晋三に対して
野次を投げた聴衆のことを、
安倍晋三は「こんな人」呼ばわりして
問題になったことがありました。
2017年都議選の街頭演説において、「安倍やめろ」「帰れ」のコールに対し、「演説を邪魔する行為」と批判し、指さして「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言。(安倍晋三 2017年7月1日 JR秋葉原駅前) https://t.co/jVBk3pVVhq (2分25秒頃から)
— 忘れちゃダメ!! (@take1102w1) 2017年12月5日
反対意見を唱えたり野次を投げる人を
近づけたがらないのは、「こんな人」発言の
ようなことにならないようにという、
警戒もあるのかもしれないです。
選択的夫婦別姓を求めるプラカードの掲示を
邪魔立てした謎の男性は、自分でも選択的夫婦別姓が
気に入らないのもあると思います。
それだけでなく、異なる意見や多様な意見を
聞きたくないであろう安倍晋三を
「忖度」したこともあるのではないかと思います。
選択的夫婦別姓を求めるプラカードを
掲げたかたたちは「安倍晋三を批判しに
来たのではない」と言っています。
プラカードを掲げただけで、
野次を飛ばしたりはしていないです。
私たちは安倍首相を批判しに来たのではありません。
「結婚できず困っている人たちがここにいる。
選択的夫婦別姓を実現してほしい」。
自分の国のリーダーにそう訴えにきただけでした。
安倍晋三に言わせれば、自分に異なる意見を
見せたり聞かせたりしただけで
「批判」と解釈するのではないかと想像します。
少なくともプラカード掲示を妨害した
謎の男性は、「安倍が聞きたくない批判」と
考えたのだろうと思います。