7月21日の参院選比例区の得票と、
ネットとくにツイッターの利用との関係です。
「れいわと自民、図抜けたSNS戦略 拡散力生かし票に」
「SNS上の話題 各党明暗 著名人も投稿 れいわ拡散力/ 既存野党は苦境」(全文)
選挙のネット利用で遅れを取ったのは、
立憲民主党と国民民主党の両党です。
立憲民主党のツイッター投稿数は、
政党全体の11.5%で、れいわ新選組の17.8%や、
共産党の16.5%をだいぶ下回わっています。
情報発信の積極性という観点から、
野党第一党としてはお粗末だと思います。
立憲民主党は参院選ではネット(ツイッター)を
あまり使えなかったことになるでしょう。
比例の獲得議席が8と伸び悩んだのも、
ネットの利用がふじゅうぶんだったことも、
原因の一端にありそうです。
2017年10月の衆院選のときは、
立憲民主党は結党から3日後の10月5日の午前の時点で、
ツイッターアカウントのフォロワー数が
自民党を抜くという、快挙をなしとげました。
「立憲民主党・ネットの支持」
2017年の衆院選のときは、立憲民主党は
ネット(ツイッター)を有効活用していました。
今回2019年の参院選で、ネットの選挙利用は
ずっと後退したことになります。
参院選におけるネット利用で、
さらに遅れを取っていたのは国民民主党です。
ツイッターの投稿数は全体のわずか1.8%で、
社民党の2.0%より少ないです。
国民民主党はネット(ツイッター)を
参院選でほとんど使っていなかったと
言っていいレベルだと思います。
これは支持基盤である労働組合の組織選挙に
重点を置く必要があったからだと、
朝日新聞の記事では分析しています。
国民がネット対策まで手が回らず、
支持母体の労働組合による組織選挙に
注力せざるを得なかった事情をうかがわせる。
ネットの利用に積極的な自民党や
共産党とくらべて、かつての民主党、民進党は、
ネットの利用に積極性があまりないと、
わたしはかねてから思っていました。
今回の参院選で、立憲民主党と国民民主党は、
ネット利用の積極性が、かつての民主党や
民進党のレベルに戻ったようです。
これからの選挙は従来のどぶ板選挙や
組織を動員する選挙だけでなく、
ネットの利用にも積極的になり、
戦略を立ててのぞむ必要がありそうです。
選挙でネットの利用に力を入れるか
入れないかで、参院の比例区で
数議席程度の差が出ると思います。
今後さらにネット選挙の手法が開拓されれば、
ネット利用の選挙への影響は
もっと大きくなることが予想されます。
立憲民主党と国民民主党の両党は、
今後の選挙でネットを積極的に利用することに、
ぜひ力を入れていただきたいと思います。
朝日新聞の記事を見たところでは、
両党とも今回の参院選では、
ネットの利用で遅れを取ったことを
深刻に受け止めてはいるようです。
「今回の参院選は、ネットの影響力が議席数や
政党の設立に影響を与えた日本で最初の選挙だ。
私たちのネット対策、SNS戦略を
根本から見直していかなければならない」。
国民の玉木雄一郎代表は1日の両院議員総会でこう語った。
玉木氏は選挙後の7月25日に出演した
ネット番組で「れいわとN国はネットがなければ
存在しなかった政党だ」と指摘し、自らについて
「もっと、とがらないといけない」と認めた。
SNSで伸び悩んだのは立憲も同じだ。
31日の同党両院議員総会では、出席した議員から
「SNSの活用がしっかりできていない。
反省して追いつかなければいけない」と
悲痛な声も上がった。