2019年09月09日

toujyouka016.jpg 女性有権者が支持した女性候補者(2)

9月8日エントリの続き。

参院選の1人区で女性有権者が
生活や女性の問題に熱心な女性候補者に
投票したという状況を見てきました。

「男女「均等」なお遠く 現職多い自公、女性割合低く」
「「自分たちの問題」有権者に響いた」

「激戦の1人区で競り勝った女性候補たち 押し上げた票は」
(はてなブックマーク)

複数人区についても記事に簡単な記述があります。
それを見てみたいと思います。

 
改選数2以上の複数区でも、同じ政党が
男女ペアで候補者を擁立すると、無党派層の女性票が
女性候補に向かう傾向が見られた。

大阪選挙区(改選数4)では日本維新の会が
新顔の梅村みずほ氏(40)と
現職の東徹氏(52)の男女二人を擁立。
無党派の女性の投票先は梅村氏が18%と、
東氏の11%を上回り、梅村氏はトップ当選した。

大阪選挙区は維新の梅村みずほが
73.0万票でトップ当選し、同じく維新の
東徹は66.0万票で2位でした。
差は13.0万票で結構開いています。

「参院選・選挙区の結果・大阪」

「2019参院選 > 開票速報 > 大阪 開票速報」




新聞社の選挙情勢では東徹はトップで
ずっと前に出ていました。
梅村みずほは他党の候補者と競って、
当落線付近の接戦が続いていました。

最後の数日間で無党派が動いたのですが、
その中に女性候補者ということで
梅村みずほに投票した、無党派の女性有権者が
多かったものと思います。


ほかに同じ政党が男女ひとりずつ
候補者を立てたケースとして、
東京選挙区の立憲民主党があります。
ここでは塩村文夏が68.8万票で、
山岸一生の49.6万票を上回っています。

(残念ながら山岸一生は
当選を果たせませんでした。)

「参院選・選挙区の結果・東京」
「2019参院選 > 開票速報 > 東京 開票速報」




広島選挙区では自民党が男女ひとりずつの
ふたりの候補者を立てました。
河井案里が29.6万票で当選にすべりこみ、
溝手顕正の27.0万票を上回っています。

(溝手顕正は当選5回のベテランにも
かかわらず当選できませんでした。)

「参院選・選挙区の結果・広島」
「2019参院選 > 開票速報 > 広島 開票速報」



東京の塩村文夏も広島の河井案里も、
新聞社の選挙情勢のときより、
選挙結果のほうが上がっています。
無党派が動いて票が入ったと考えられ、
女性候補者に投票した女性有権者が
多かったことが考えられます。


これらを見たかぎりでは、
複数人区でも無党派の女性有権者が、
自分たちの課題を解決すると考えて、
女性候補者に投票することが多い、
という現象は起きていると言えそうです。

1政党がひとりしか候補者を立てない場合でも、
女性を擁立した政党は、男性を擁立した政党より
無党派の女性有権者が投票する可能性は
高いことが考えられます。

女性の課題、生活の課題に取り組む女性候補者が、
とくに若年層の女性有権者から多く得票する
可能性は複数区でもあることになります。

posted by たんぽぽ at 22:55 | Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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