2019年09月13日

toujyouka016.jpg 平成時代の政治思想・ネトウヨ

9月1日9月6日エントリの続き。

投票率の低下と無党派の増加をもたらした
平成時代の政治思想はどんなだったのか、
というお話の続きです。

「投票率の低下と無党派の増加、そして平成の政治思想」

これまでは「カイカク」についてお話しました。
今回から「ネトウヨ」のお話をしたいと思います。

 
「ネトウヨ」については、ネットで多少政治的な
話題にかかわっているかたなら、
あちこちでお眼にかかる存在です。
議論や考察も多くなされているし、
わたしよりくわしいかたも多いと思います。

ここでは「ネトウヨ」をなぜ平成時代の
「落とし子」であると、わたしが考えるかについて、
お話することにします。


「ネトウヨ」の存在がはっきり見えた選挙は、
2014年の東京都知事選だと思います。
田母神俊雄に投票した有権者が
ほぼ「ネトウヨ」とみなせるからです。

東京都知事選の各候補者の世代別の
得票数は次のようになっています。
田母神俊雄に投票した有権者が
もっとも多いのは40代、ついで30代です。


「ネトウヨ」なんてすべての世代に
存在するのですが、とくに多いのが
2014年時点で30-40代、つまり団塊ジュニアと
その前後あたりの世代になります。


団塊ジュニアとその前後の世代は、
冷戦が終結し、バブル経済がはじけた
平成時代になってから社会に出て活躍し、
有権者となった世代です。

「投票率の低下と無党派の増加」

それゆえ「ネトウヨ」は平成の政治思想であり、
「ネトウヨ」をやっている人は平成時代の
「落とし子」と言うことができると思います。


「ネトウヨ」は高校生とか中学生とか
社会経験の少ない時期に、小さい子どもが
「はしか」に感染するようにかかると、
考えられることが多いと思います。

20代にかぎると、田母神俊雄の得票数は、
舛添要一の得票数に迫っています。
それゆえ20代という若年層に
「ネトウヨ」は多いというイメージは、
いちおう妥当ということになります。

絶対数を見れば、20代で田母神俊雄に
投票した人たちは、30代、40代の半分もないです。
社会経験の少ない若造の「ネトウヨ」なんて、
団塊ジュニアとその前後世代の「ネトウヨ」より、
圧倒的に少ないと言えます。

2014年の東京都知事選は、
「ネトウヨ」が多い世代はどこかなのかを、
広く認識させることに役だったと思います。

posted by たんぽぽ at 23:09 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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