2019年09月17日

toujyouka016.jpg 日本の人口減少・人口流出の可能性

8月25日エントリの続き。

国連人口部の調査の報告書には、
最近の10年間で人口減少が大きかった国、
今後大きく人口減少すると予測される国について
簡単なコメントがあります。

「世界人口推計2019年版:要旨 10の主要な調査結果(日本語訳)」
「世界人口の増大が鈍化、2050年に97億人に達した後、 2100年頃に110億人で頭打ちか」

 
人口の減少を経験する国が増加

2010年以来、27の国と地域で人口が1%以上の減少を示しています。
この人口減の原因として、低い出生率と、
場所によっては高い移民流出率が挙げられます。
2019年から2050年にかけ、55の国と地域で人口が
1%以上減少すると予測されていますが、うち26の国と地域では、
10%以上の人口減少がみられる可能性もあります。
例えば中国では、2019年から2050年にかけて人口が3,140万人と、
2.2%の減少を遂げるものと予測されます。

日本の人口は2010年は1億2854.2万人、
2019年は1億2686.0万人です。
減少率は1.31%であり、上記引用部分にある、
1%以上の人口減少を示した27の国・地域に
日本は入っていることになります。

2050年の日本の推計人口は1億580.4万人です。
2019年からの減少率は16.6%です。
よって10%以上の人口減少が起きる
26の国・地域にも日本は入っています。

「Population Division World Population Prospects 2019」
「Interactive Data」







日本の人口減少は、低い出生率が原因です。
移民に関しては、国連人口部の推計は、
移民の流入で日本の人口減少は、
少し緩和されると予測しています。

「移民が日本の人口減少を相殺?」


日本も今後、移民が流出する可能性も
あるかもしれないと、わたしは考えています。
このまま国力が凋落して先進国から
脱落してくると、国外へ移住する人が
増えると考えられるからです。

2010年代になって、凋落が進むことで、
ロシアから国外への移住者が増えています。
21世紀の中ごろには、日本もロシアと同様の
事態になるかもしれないです。

「ロシアの凋落と日本の未来」

ロシアから外国へ移住するのと、
日本から外国へ移住するのとでは、
地理的、心理的抵抗に差があると思います。

それゆえ日本からの国外への移住は、
ロシアほど顕著ではないかもしれず、
統計ではっきり見える程度には
ならないかもしれないです。


日本は現在でも女性にとって暮らしにくいです。
欧米の民主主義国で生活経験があると、
日本人男性と結婚したくないとか、
日本に帰ってきてからの生活が苦痛だ、
という女性は少なからずいるようです。

こうした女性たちは、可能なら日本から
出て行きたいとも思っていることも多いです。
女性をメインに今後日本から流出する
移民が増えることはあると思います。

posted by たんぽぽ at 22:07 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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