ブルームバーグの選択的夫婦別姓の記事に
出てくる、自民党の青山繁晴議員のコメントを
引き続き見てみたいと思います。
「「変われない日本」、参院選で占う選択的夫婦別姓の行方」
「Women in Japan Fight for Their Identity − Starting With Their Name」
青山繁晴は選択的夫婦別姓の反対派の
ご他聞にもれず、夫婦同姓の強制は
日本の伝統だなどと言っています。
自民党の青山繁晴参院議員は16日のインタビューで
姓の在り方はその国の「伝統」に由来するとし、
夫婦別姓制度の導入について「伝統を大事にする場合は、
少なくとも法制度化することはない」と否定的な見解を示した。
「女性の姓に合わせる場合も日本に結構ある」とし、
現行の民法が「女性差別というのは誤解」と語った。
このような「伝統論者」に対する解答は
大きくふた通りがあると思います。
ひとつは「伝統で人権侵害を肯定できない」です。
伝統が人権侵害をもたらしているなら、
そんな伝統は悪質ですから、早くなくなるよう
尽力する必要があるでしょう。
「差別を伝統で正当化する別姓反対派」
出た「伝統」。これさえ言ってれば差別も正当化できる(と本人は思ってる)魔法のワード。
— きよもと (@Tokkaru_bi03) 2019年7月20日
【自民党の青山繁晴参院議員は16日のインタビューで姓の在り方はその国の「伝統」に由来するとし、夫婦別姓制度の導入について「伝統を大事にする場合は少なくとも法制度化することはない」と否定的な見解】 https://t.co/t2AfuGWI2G
そもそも選択性を認めない理由が
— きよもと (@Tokkaru_bi03) 2019年7月20日
「国の伝統だから」って恥ずかしすぎる答えでは?
法律的な問題が…とかではなく「伝統だから」。
こんだけ女性側に負担と不利益が偏ってるのに、「伝統だから」って。
捨てろそんな伝統。日本以外どの国も捨ててるだろ。
いらないんだよその伝統は。
もうひとつは「夫婦同姓は日本の伝統ではない」
ということを、根拠とともに示すことです。
「日本で夫婦同姓になった起源」
日本で、夫の苗字で夫婦同姓とすることを
民法で定められたのは1898年です。
このころの日本政府は、欧米諸国と結んだ
不平等条約を撤廃するために、
欧米的な法整備をする必要がありました。
そこで日本政府は、欧米の家族法にある
家制度にならい、女性が夫の苗字に改姓して
夫婦同姓とすることを定めたのでした。
「儒教とは何か」を読んでたら初っぱなに夫婦同姓について書かれてて、日本では明治27年まで、内務省から「妻は元の姓を名乗るべし」とされてたのを知った。夫婦同姓が明治以降なのは知ってたけど、明治27年に至るまで、むしろ積極的に「妻は元の姓」とされてたのは知らんかった。
— mipoko (@mipoko611) 2018年1月27日
明治27年まで妻は元の姓とされ、内務省から出された文言は「生家ノ氏ヲ称スル」というもの。この一文からは妻は嫁いでも生家に属するという認識が分かる。夫の姓を名乗る場合は婚家の財産を継いだ時。寡婦となり家を管理する立場になった時などでは。家というものの感覚が明治後期以降とは違う。
— mipoko (@mipoko611) 2018年1月27日
日本の夫婦同姓は明治の後半からですが、
それでも100年以上続いているから、
それなりに長く日本に定着しているとは言えます。
それでも欧米から輸入した制度ですから、
「日本の伝統」とは言えないでしょう。