2019年09月22日

toujyouka016.jpg 全国家庭動向調査・同性結婚

前のエントリの続き。

国立社会保障・人口問題研究所による
「全国家庭動向調査」を見ていきます。
今回から同性結婚に関する設問があります。

「同性婚に女性7割賛成、夫婦別姓5割 家族観変化の兆し」
「既婚女性7割「同性婚認めるべき」 家庭動向調査「夫婦別姓でもよい」5割」(紙面版)
(はてなブックマーク)

『第6回全国家庭動向調査』

 
「VII.家族に関する妻の意識」の表7-2に
同性カップルに対する考えかたについての
いくつかの設問の結果が出ています。

いちばん注目したいのは上から3番目の、
同性結婚の法制化についての賛否です。
69.5%が賛成と回答しています。





同性カップルについての設問は、
今回の2018年の調査から初めて登場したので、
過去の結果との比較はできないです。
それでも同性結婚の法制化に
7割が賛成というのは、同性結婚はかなり
受け入れられていると言えます。


選択的夫婦別姓に賛成の割合は50.5%でした。
異性結婚の夫婦別姓よりも、
同性結婚のほうが受け入れられる
というのは、意外かもしれないです。

同性結婚は自分が同性愛者でなければ、
まったく関係ない他人ごとになります。
自分への影響はないと割り切れるので、
問題なく賛成できるのかもしれないです。

夫婦別姓は異性愛者であっても
自分に関係する可能性もあります。
それで賛成できない人もある程度出てくる、
ということかもしれないです。


ほかの同性カップルに対する
法的保障や子どもを持つことに関しても、
賛成が3分の2から4分の3程度です。
これらの結果を見ても同性結婚は
受け入れられていることがわかります。

最後の女性同士のカップルが、
生殖補助医療を用いて子どもを持つことだけが
賛成は48.1%で半分以下です。
これは第三者からの精子提供があるので、
当事者以外の人にも影響が出て、
抵抗がある人が多くなるものと思います。

男性同士のカップルが生殖補助医療を
用いることは、なぜか訊いていないです。
この場合、代理母が必要になるので、
第三者の負担が大きくなります。
それゆえ賛成の割合は、さらに下がると考えられます。

posted by たんぽぽ at 20:32 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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