2019年10月03日

toujyouka016.jpg 都議会・選択的夫婦別姓の意見書見送り

少し前のニュース。

9月13日に東京都議会は、選択的夫婦別姓の
法制化を国に求める意見書の審議を行なわず、
提出を見送ることになりました。

「<論戦 都議会>選択的夫婦別姓 国への意見書見送り」

 
朝日の全文:


都議会文教委員会の理事会が十三日に開かれ、
選択的夫婦別姓制度の法制化を国に求める意見書について、
同委員会で審議をしないことが決まった。
国への意見書の提出は見送られる。
選択的夫婦別姓の法制化を国に求める
意見書について、都議会は13日、
今定例会での提出を見送ることを決めた。
意見書を出すには「全会一致」という慣例があり、
提出に難色を示す都議会自民党との
調整がつかなかったためだ。


意見書の提出がなされないことに
なったのは、自民党の反対によります。
都議会では意見書を出すには「全会一致」という
慣例があるので、反対する会派があると、
否決されるということです。

意見書は全会一致で決定するのが慣例で、自民が反対した。
同委副委員長の菅野弘一氏(自民)は
「日本の伝統である家族制度の根幹に関わる問題。
会派内の意見もいろいろで、国の動きを
見守りたい」と反対理由を説明した。
自民の鈴木章浩幹事長は「別姓は子どもの目線からも
考える必要がある、更に国を挙げて
議論されるべきだ」と説明した。

記事に出ているこれら自民党からの
意見に対しても、言いたいことはありますが、
ここでは置いておきます。


国に法制化を求めるこの意見書は、
「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」
都議会に請願していたものです。
6月の都議会では、請願は賛成多数で採択されました。

市民団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」が
都議会に、国に意見書を提出するよう請願し、
六月の定例都議会で自民を除く賛成多数で採択された。

引き続き意見書の審議がなされることが
期待されたのですが、自民党の反対により
審議自体が拒絶されたということです。



自民党は2017年7月の都議会選で、
空前の大敗を喫して、現在定数127、現員124人中
23議席
と2割に満たなくなっています。

そんな「少数会派」の反対で、
意見書の審議自体が否決されるのですから、
自民党は選択的夫婦別姓に関しては
とんだ「抵抗勢力」になるでしょう。

posted by たんぽぽ at 22:26 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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