朝日新聞と東京大学谷口研究室による
候補者アンケートを利用した、
各政党の選択的夫婦別姓に対する
賛成、中立、反対の候補者の割合についてです。
「夫婦別姓、自民党内で反対派が半分以下に 朝日東大調査」
「夫婦別姓、自民党内で反対派が半分以下に 朝日東大調査」(全文)
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今回は自民党以外の5政党(公明、立憲民主、
国民民主、共産、維新)を見てみます。
公明、立憲民主、国民民主、共産、維新は
2019年の参院選のデータだけしか
図示されていないですが、顕著な特徴があります。
5政党ともほぼすべての候補者が、
選択的夫婦別姓に「賛成」ということです。
立憲民主党と共産は100%が「賛成」で
「反対」も「中立」さえもいないです。
公明、国民民主、維新も8割以上が「賛成」です。
公明、国民民主は「反対」がいないです。
維新に10%「反対」がいるだけです。
社民党は図には示されないですが、
記事本文の中で文章による言及があります。
社民も候補者全員が「賛成」です。
自民以外の主要政党は賛成派が圧倒的に多数を占める。
連立を組む公明党が92%に上るほか、
「政権とは是々非々」を掲げる日本維新の会も81%。
1人区で共闘する立憲民主、共産、
社民の各党は回答した候補全員が、
国民民主党も85%が賛成派だった。
自民党は選択的夫婦別姓の反対派が
減ってきたと言っても、2019年に28%です。
維新以外に反対派のいない他党と比べると、
はるかに反対派が多いと言えます。
また自民党は「賛成」が極端に少なく
全体の19%と2割に満たないです。
8割以上が「賛成」のほかの6党と比べると、
自民党だけきわだっていることになります。
7月3日にあった記者クラブが主催する
党首討論で「選択的夫婦別姓に賛成か?」という
質問に対して、安倍晋三ひとりだけが
手をあげなかったのでした。
「選択的夫婦別姓を認めない唯一の党首」
参院選(4日公示、21日投開票)に向けた日本記者クラブ主催の党首討論会がありました。写真は、討論会で「選択的夫婦別姓を認めるか」という質問に対して唯一、自民党の安倍晋三総裁(中央)が挙手をしなかった場面です。
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) 2019年7月3日
写真特集で→https://t.co/LCXxo37bFz pic.twitter.com/Q7QOidBM93
候補者の選択的夫婦別姓に対する
賛成、中立、反対の割合を考えれば、
自民党の党首だけ手が上がらないのも、
ごもっともだと納得できます。
安倍晋三は党首討論のあとで、
手をあげないのが自分だけだったので、
「印象操作はやめてくれ」とこぼしていました。
印象操作なんてどこにもなく、
現状を的確に反映したと思います。