各政党の選択的夫婦別姓に対する
賛成、中立、反対の候補者の割合は、
維新も「賛成」が81%でほぼ全員が賛成です。
「夫婦別姓、自民党内で反対派が半分以下に 朝日東大調査」
「夫婦別姓、自民党内で反対派が半分以下に 朝日東大調査」(全文)
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これは少し意外かもしれないです。
維新は自民党以上に右寄りとされます。
家族やジェンダーに関しても
因襲・反動的な候補者が多そうに思います。
2019年の参院選では維新の公約は、
旧姓使用の法的効力の拡大です。
これは旧姓併記の拡大を進めるという、
自民党と同じようなスタンスで、
選択的夫婦別姓には反対の立場と考えます。
「数字で語る争点・選択的夫婦別姓」
維新は候補者アンケートでは
選択的夫婦別姓に「賛成」が多いのに、
選挙公約は旧姓使用の拡大であって、
選択的夫婦別姓の実現を明記しないのは、
どういうことなのかと思います。
7月3日の記者クラブ主催の党首討論で、
「選択的夫婦別姓に賛成か?」の質問に、
維新の党首は手をあげています。
(手をあげないのは安倍晋三ひとりですから、
他の6党の党首は全員賛成ということです。)
「選択的夫婦別姓を認めない唯一の党首」
意見を訊かれると「賛成」と答えるけれど、
公約は旧姓使用の拡大ということです。
維新の選択的夫婦別姓に対するスタンスには、
注意が必要かもしれないです。
考えられる理由をふたつあげておきます。
ひとつは最近のネットでもありがちな、
自称だけの「賛成」「反対でない」です。
選択的夫婦別姓には反対だとはっきり言うと、
現在の社会情勢でははばかられるので、
「賛成」「反対でない」と言うのでしょう。
このような人たちは、具体的な意見を
述べる段になると、反対派の主張ばかり
展開するようになります。
以下のコメントは自称中立を例にしていますが、
「賛成」と明確に自称する人でも、
同じような主張展開をする人はいます。
夫婦別姓、自民党内で反対派が半分以下に 朝日東大調査 - 2019参議院選挙(参院選):朝日新聞デジタル「夫婦別姓には中立の立場だよ。でも、日本には伝統的家族文化があるからね。いや、反対するわけじゃない。あくまで中立なんだ。でも、子供の姓とかいろいろ問題があるからね。いやいや、中立だよ?でも家族(略)」
2019/07/19 18:49
もうひとつは、旧姓使用の拡大は
賛成の立場だと本当に思っていることです。
旧姓使用の拡大で、夫婦で苗字が異なる
家族が受け入れられる状況を広げることで、
選択的夫婦別姓の実現に近づけようと
考えているのではないかと思います。
内閣府の世論調査は「賛成」「反対」
「旧姓使用」の3つの選択肢があります。
文脈によって「旧姓使用」を実質的な賛成と
みなすこともあるので、その考えかもしれないです。
そうだとすると「選択的夫婦別姓を
認めたくないから、旧姓使用でじゅうぶんだろう」
という、反対派にありがちなスタンスからの
旧姓使用の拡大ではないことになります。