2019年10月22日

toujyouka016.jpg 夫婦別姓が選択できない日本以外の国?

選択的夫婦別姓が認められないのは
日本だけではないと言って、いくつか反例を挙げている
選択的夫婦別姓の反対派がいました。

この反対派(非共存派)はオーストリア、スイス、
オランダ、アメリカ合衆国のいくつかの州で、
夫婦別姓が選択できないと言ってます。

 


スイス、オーストリアはともに2013年から
選択的夫婦別姓が認められています。
夫婦別姓が原則で、とくに手続きがない場合、
生来の苗字を維持することになります。
結合性を使う場合や、配偶者の苗字に
改姓するときには手続きが必要になります。

次のようにツイッターでも、
直接反論しているかたがいらっしゃります。



オランダは選択的夫婦別姓が認められています。
ずっとむかしから夫婦別姓が選択できます。

「夫婦別性 世界はどうなってる??」

オランダ

夫の氏は不変。妻は夫の姓(同姓)
または自己の姓(別姓)を称する。
妻は自己の姓を後置することもできる[13]。
社会的には家族名としての姓を用い、
夫婦で統一されることが多い。

以前わたしがこのブログでご紹介した
1990年代の資料にも、オランダは夫婦別姓が
選択できるとなっています。

「 夫婦別姓 各国の状況は?」

オランダは世界ではじめて同性結婚が
法的に認められた国です(2001年)。
そのような国でいまもって選択的夫婦別姓が
認められないことはないでしょう。



アメリカ合衆国は、ほかの法律と同様、
結婚後の苗字に関する規定にも違いはありますが、
夫婦別姓はどこの州でも選択できます。

1970年代に実現したもので、
選択的夫婦別姓が認められた国としては、
アメリカ合衆国は早いほうです。

アメリカ

州によって制度が異なる[13]。
同姓、複合姓、別姓が可能。法律上は氏の変更はせず、
事実上、夫婦同姓を名乗ることが多いとされる。
仕事上の都合などにより女性が特定の場所では
婚姻前の姓をそのまま名乗っていたり、
元々の姓をミドルネームのように加え名乗る場合もあれば、
家庭関係では同姓の場合もある。
また、同性同士の結婚においては
互いの姓のままであることが多い。

州ごとの差異があるのは、結合姓、ミドルネーム、
新姓、苗字の長さ、アクセント記号の扱いなどです。



付記1:

自民党青年局のツイッターアカウント開設の
ツイートがあって、そこに選択的夫婦別姓の
実現を求めるリプライがついたのでした。

最初の反対派のツイートは、そのリプライに
さらにリプライをしたものです。
リプライもとで「世界でも婚姻時に
別姓を選べないのは日本だけ」とあるので、
それに反証したのでしょう。



リプライもとのツイートには、選択的夫婦別姓に
関する世界各国の動向の図もあります。
スイス、オーストリアでは2013年に
選択的夫婦別姓が実現したことも書かれています。
最初のツイートの反対派(非共存派)は、
ここを見なかったのは残念でした。

リプライもとは、画像が数枚貼ってあるので、
ひとつひとつが小さくなっています。
その中にある世界各国の動向の図も、
小さい文字で書かれています。
最初の反対派が、これに気が付かなかったのは、
無理もないかもしれないです。




付記2:

最初のツイートの反対派のかたは、
スイスとオーストリアに関しては、
自分の情報が古いことを理解してくださりました。



posted by たんぽぽ at 15:57 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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