2019年10月26日

toujyouka016.jpg 日本の出生数の減少が加速

厚生労働省の人口動態統計によると、
日本の出生数の減少に加速が
かかっていることがわかりました。
2019年の出生数は90万人に届かず、
過去最低を記録する見込みです。

「出生数90万人割れへ 19年、推計より2年早く 社会保障・成長に影」
「出生数90万人割れへ 19年、推計より2年早く 社会保障・成長に影」(全文)
(はてなブックマーク)

 
出生数が110万人を割ったのは2005年、
100万人を割ったのは2016年で、
10万人減らすのに11年かかっています。
2019年の出生数は90万人を割りそうなので、
さらに10万人減らすのに
3年しかかからないことになります。

出生数の減少に歯止めがかかる
社会情勢はとくにないと思います。
今後も加速度的な出生数の減少は、
しばらく続くと思います。
80万人を割るのはあと5年かもしれないです。

日本の出生数が減り続けるのは
すでによく知られていることです。
今回のニュースの話題性は、それまでの予測より
減りかたが早まったことです。

110万人から100万人への減少が11年に対し、
100万人から90万人への減少が3年というのは、
驚異的にして脅威的ではあると思います。




出生数の減少の年次推移は、
前年比のグラフがわかりやすいと思います。
2005年の落ち込みと2006年の増加は
特異的ですが、それらを除くと21世紀は、
ほぼ0からマイナス2%程度の範囲で
推移していることになります。

2015年にかろうじてプラスとなったのを最後に、
2016年以降はマイナス3%以下
という低い水準に落ち込みます。
2019年はマイナス5.9%と大きく下がり、
過去最低だった2005年のマイナス4.3%から
記録を更新することになります。




現在の親世代は、すでに出生数の低下が
問題になっていた1980年代産まれです。
親の人口が減っているのだから、
出生数が減るのは当然とは言えます。

出生率を見ていると2015年をピークに
2016年以降は減少を続けています。
2019年は1.42で記録更新です。
よって近年の出生数の減少は、
親の人数が減っている以上の
効果があるということです。

2005年から2015年の11年間は、
出生率は増え続けていました。
それでも出生数は前年比が
0からマイナス2%程度の減少を続けていました。

この時期にすでに親の人口が
減り続けている影響はあったのでしょう。
出生率の増加は、出生数の減少に歯止めをかける
というレベルだったのだと思います。


2005年までは出生率は減り続けいます。
2003年以降は1.3を割っていて
2005年の1.26で極小になっています。
現在よりはるかに低い水準で、
しかも早いペースの減少です。

それでも2001-04年までの
出生数の減少はマイナス2%程度です。
マイナス3%以下の近年より
減少幅は小さくすんでいます。

この時期は団塊ジュニアとその前後が親世代で、
人口が多かったことがあるのでしょう。
それで出生数の減り幅は現在より
小さくすんだのだと思います。

posted by たんぽぽ at 20:03 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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