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2019年10月31日

toujyouka016.jpg　夫婦同姓にメリットはあるか？（２）

10月30日エントリの続き。

夫婦同姓とすることにメリットはあるか、
という意見募集のツイートですが、
わたしも直接リプライで意見を寄せています。

「夫婦同姓にメリットはあるか？」

　


質問の意味が「夫婦同姓を強制する現行民法の
メリット」でしたら、わたしに言わせれば
メリットなどまったくないです。

望まない人にまで結婚改姓を強要するのは、
デメリットでしかないです。
しかも改姓を強制されるのは、
ほとんど女性ばかりという差別的法規です。
早急に選択的夫婦別姓を導入して、
夫婦同姓の強制などおしまいにすることです。


「特定の個人が夫婦同姓になるメリット」なら、
人によってはあると思います。
それは積極的に自分の苗字を変えたい人です。
よってこのお尋ねは実質的に
「結婚改姓のメリット」を示すことになります。

具体的には自分の生来の苗字が
珍しくて不便とか、出自を特定されやすい
といったことがあるので、平凡な苗字を
名乗りたいかたがいるでしょう。

「結婚改姓を喜ぶ女性はいないらしい」

また結婚改姓して同一人物だと
わかりにくくすることで、ストーカーの追跡から
逃れるかたもときどきいます。

「改姓でストーカーの避難」


これらは苗字を変えることが目的で、
結婚が手段になっている特徴があります。
彼女たちはべつの方法で改姓ができれば、
結婚する必要はないということです。

結婚する以上、結婚自体が目的ではあるでしょう。
これらのケースは、その目的が同時に
別の目的の手段になっているということです。


実際には、結婚改姓を喜ぶ人（女性）は、
思われているほどはいないようです。
結婚改姓したくない人（女性）は、
案外多いのではないかと考えられます。

「夫婦別姓の希望は実は多数派？」

結婚が目的で、それにともなって改姓して
夫婦同姓になることによるメリットはなく、
むしろ改姓なんてデメリットの多い「付随物」
というかたのほうが多数数だと思います。

改姓にあたっての感慨を尋ねたところ，
やはり多いのは「そういうものだと思った」
「特に 何とも思わなかった」というものであったが，
やはり当然のように女性が改姓しなければ
ならないことに疑問を感じていた人もいた.
そして非常に多かったのが「改姓はとても面倒だった」という意見である.
一方，「是非変えたいと思った」
「それこそ結婚の証だと思った」という程の
強い思い入れも見られなかった.
この点，学生など20歳前後の場合，とりわけ女性は
ロマンチック・ラブ概念が先行しているため，
改姓に一種の憧れもあるようだが，実際に婚姻を経験している
女性たちにはそれ程の思い入れもなかったようである.

わたし個人も、結婚改姓はデメリットばかりです。
月並みですが、わたしの名前にも、
自分のアイデンティティがあるし、
職業上のキャリアもあります。
改姓手続きなんて面倒なこともしたくないです。



付記:

最初に埋め込んだように、ご意見募集のかたに
ツイッターでここでお話したことを、
わたしは直接リプライしました。

最初のご意見を募集したかたは、
わたしがツイート中にリンクした
わたしのブログを、読んでくださりました。
つたないエントリをご覧くださり、
ありがとうございます。



posted by たんぽぽ at 23:23 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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