2019年11月06日

toujyouka016.jpg 結婚すると女性は不利・性生活

11月4日エントリの続き。
ある種の男性(とくに「弱者男性」)による、
「女性は結婚で有利」論についてのお話です。

「「結婚で女性は有利」論について語る」
「「弱者男性」による「女性は有利」論について語る」

前回に引き続き、一般に結婚すると
女性は不利ということの確認をします。
今回はツイートでもうひとつ
例に出ている性生活についてです。
(準備が続いてなかなか本題に入らず恐縮です。)

 


性交渉に関しても女性は男性より
圧倒的に不利なことは自明だと思います。
女性には妊娠があるからです。
それだけで死亡や病気や後遺症のリスクが生じます。

現代は妊娠や出産にともなう死亡率が
下がったとはいえ、依然として女性のからだに
危険はあるということです。

そうでなくても妊娠によって、
何ヶ月ものあいだからだの自由が制約されます。
人為的なものですが、妊娠、出産によって
昇進の機会をのがしたり、退職させられたりと、
キャリアに大きな穴が開く可能性があります。

妊娠するのは女性という生物学的事実が、
性交渉において、女性を男性より
圧倒的に不利することになります。



「この相手となら性交渉してよい、性交渉したい」
と考えるようになる条件、つまり性衝動の起きる
生物学的条件は、女性の場合かなり敷居が高いです。

次のように
1. 自分のからだの問題
2. 相手の男性のからだや性格
3. 相手の男性の信頼性
の3つがあります。

「性衝動の生物学的条件」

女性の繁殖成功にとって愛情確認は重要

1. 自分自身の生活レベルから見てもうひとりの生命を背負って
生きてゆくことが可能かどうかの生活レベル判定です。

2. 相手となる男性の適応度がある程度以上に高いかどうかをもとにした
遺伝子継承可能性についての遺伝子選別(配偶者選択)です。

3. 相手となる男性がその生活をサポートしてくれるか
どうかを判断するための愛情確認です。

女性がセックスしてもよいと思うには、
これら3つをすべて満たす必要があります。
ひとつでも満たさない条件があると、
女性は性交渉に消極的になります。

女性が性交渉を相手を選ぶのに、
これくらい慎重になるのは、とりもなおさず
妊娠がそれだけ女性にとって
心身ともに負担がかかるからです。


男性が性衝動を起こすための
生物学的条件は、以下のふたつです。
このうちどちらかひとつを満たせば、
男性はセックスに積極的になります。

A. 男性の性衝動は、能動的、攻略的なものであり、
女性の子どもを産む育てる能力(fertility:ファーティリティ、妊孕性)に
ついて無意識のうちになされる評価によって湧き起こる

B. ファーティリティの現在からの積分である
フィカンディティ(ficundity:フィカンディティ、
これからどのくらい子供を産めそうか)という観点

男性の性衝動を起こす生物学的条件の
敷居がごく低いのは、妊娠のコストやリスクが
ないからにほかならないです。


性衝動を起こす条件が、女性はきわめて
敷居が高く、セックスすることに対して
とても慎重になるが、男性は敷居が低く、
わりと簡単にセックスしたがるということです。

この事実は生物学的なレベルで、
女性は男性より性交渉で不利が大きい、
ということを示すことになるでしょう。

posted by たんぽぽ at 22:49 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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