谷口やすゆきという、自民党の杉並区議会議員が、
選択的夫婦別姓に反対の主張を展開です。
内容は、選択的夫婦別姓の導入にはコストが
かかるという、反対派にありがちな主張です。
選択的夫婦別姓についての勉強会に参加。夫婦同姓は戸籍制度と一体であり、ただ変えるだけというわけにはいかず、細かな法整備やシステムなども変える必要があり、社会的に大混乱を招き、莫大な費用がかかる恐れがあります。個人的には、他にすべきことが山積かと。#選択的夫婦別姓 #夫婦別姓
— 矢口やすゆき 自民党杉並区議会議員 (@yaguchiyasuyuki) 2019年10月29日
選択的夫婦別姓の導入コストに関しては、
すでに何度もお話していることです。
「夫婦別姓対応に戸籍を変えて問題ない」
「身分登録を夫婦別姓対応にする負担?」
夫婦別姓に対応する戸籍のフォーマットは、
1996年に作られています。
このとき選択的夫婦別姓が導入されると
思ったので、用意したものです。
簡単に変えられるので、改変にコストは
たいしてかからないでしょう。
96年には既に別姓導入を見越して戸籍システムは改修済みですので、
— hakobune (@hakobune4) 2018年6月16日
大きなコストはかかりません。
既に平成8年に別姓の戸籍のテンプレートが出来ておりますので各役所でクリックひとつで出来るようになっております pic.twitter.com/ewSrzipcJH
— わんわん (@Nzdaisukiikoiko) 2018年6月16日
もうシステムは出来てますよー pic.twitter.com/evXG8rWGWc
— わんわん (@Nzdaisukiikoiko) 2019年6月6日
現在進められている住民票の旧姓併記に
対応するために投入される予算よりは、
ずっと少なくてすむと思います。
「住民票に旧姓併記の法案」
谷口やすゆきは現行の夫婦同姓であれば
家族がひとつの戸籍に入るという
主旨のことを言っています。
家族が1つの戸籍に入ることで家族の一体感・子供の福祉が享受しやすいというのが最大のメリットです。別姓は、子供の姓を名乗るタイミングの難しさ、姓の違いによる不利益、個人主義的な社会に拍車をかけるなどの懸案、デメリットが多すぎます。現段階では通称をある程度認めることが現実的です。
— 矢口やすゆき 自民党杉並区議会議員 (@yaguchiyasuyuki) 2019年10月29日
選択的夫婦別姓が認められた場合、
夫婦別姓を選択したかたでも、
家族はひとつの戸籍に入ります。
同じ戸籍に異なる苗字のメンバーがいるだけです。
「ひとつの戸籍に苗字はひとつ」と
矢口やすゆきは思い込んでいて、
夫婦別姓の家庭は苗字ごとに戸籍が別になると、
思っているのかもしれないです。
矢口やすゆきは、選択的夫婦別姓の
導入コストを税金で負担するので、
コストのかかることに税金を投入できないという
主旨のことを言っています。
沢山のご意見ありがとうございます。具体的にどのような不利益を被るかと言うと、お知らせを全世帯に配布したり、役所に専門家を増員したり、システムを検証したり…それらを私たちの税金で賄わなければなりません。今は限られた財源を、復興支援や福祉に回した方が日本のためだと思います。
— 矢口やすゆき 自民党杉並区議会議員 (@yaguchiyasuyuki) 2019年10月30日
それを言うなら、夫婦別姓の希望や実践を
している人たちも、税金の負担をしています。
選択的夫婦別姓の導入に税金を
使えないと言うなら、導入するまで
選択的夫婦別姓の実現を求める人たちの
税負担を免除しろと思います。
「税金がもったいないから権利を与えない」
なんて言いかたをするなら、
「その権利を与えない人たちからは、
権利を与えるまで税金を取るな」です。