2019年11月16日

toujyouka016.jpg 選択的夫婦別姓・導入コスト論

少し前に話題になったツイート。

谷口やすゆきという、自民党の杉並区議会議員が、
選択的夫婦別姓に反対の主張を展開です。
内容は、選択的夫婦別姓の導入にはコストが
かかるという、反対派にありがちな主張です。

 


選択的夫婦別姓の導入コストに関しては、
すでに何度もお話していることです。

「夫婦別姓対応に戸籍を変えて問題ない」
「身分登録を夫婦別姓対応にする負担?」

夫婦別姓に対応する戸籍のフォーマットは、
1996年に作られています。
このとき選択的夫婦別姓が導入されると
思ったので、用意したものです。
簡単に変えられるので、改変にコストは
たいしてかからないでしょう。


現在進められている住民票の旧姓併記に
対応するために投入される予算よりは、
ずっと少なくてすむと思います。

「住民票に旧姓併記の法案」


谷口やすゆきは現行の夫婦同姓であれば
家族がひとつの戸籍に入るという
主旨のことを言っています。


選択的夫婦別姓が認められた場合、
夫婦別姓を選択したかたでも、
家族はひとつの戸籍に入ります。
同じ戸籍に異なる苗字のメンバーがいるだけです。

「ひとつの戸籍に苗字はひとつ」と
矢口やすゆきは思い込んでいて、
夫婦別姓の家庭は苗字ごとに戸籍が別になると、
思っているのかもしれないです。


矢口やすゆきは、選択的夫婦別姓の
導入コストを税金で負担するので、
コストのかかることに税金を投入できないという
主旨のことを言っています。


それを言うなら、夫婦別姓の希望や実践を
している人たちも、税金の負担をしています。
選択的夫婦別姓の導入に税金を
使えないと言うなら、導入するまで
選択的夫婦別姓の実現を求める人たちの
税負担を免除しろと思います。

「税金がもったいないから権利を与えない」
なんて言いかたをするなら、
「その権利を与えない人たちからは、
権利を与えるまで税金を取るな」です。

posted by たんぽぽ at 15:08 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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