なるほどねえ...
なにが書いてあるのかというと、自民党の、中川幹事長と、
安倍晋三首相が考えている、参院選のための候補者選定の戦略です。
http://blog.livedoor.jp/politics/archives/50930808.html
http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kaieda/diary20070424.html
中川や安倍のアイディアは、民主党的な候補者を立てて、
それを自民の組織で支えて、当選させようということらしいです。
自民党的な人材では、すでに党の勢いが下がってきて、浮動票が集まらない、
民主党のほうが、もはや受けがよくなっている、という判断でしょうか。
はじめは、昨年11月の福島県知事選で、自民党は森雅子氏を擁立しました。
このかたは、人権派の女性弁護士ですから、どうして自民党から?と、
思ったかたも、わたしをふくめて、いらっしゃると思います。
中川としては、「民主党的な候補者」を、立てたつもりだったようです。
実際、民主党は、森氏の打診を考えていたのですが、
そこへすばやく、中川が手を出して、擁立を決めてしまったそうです。
民主党としては、愕然としたようですが、このまま負けるわけにいかないと、
佐藤雄平氏が、参議院の議席を投げ打っての、出馬となりました。
ようするに、からだを張って出て来たことになります。
今年の4月の参院沖縄補選の、自民党の候補は島尻安伊子氏でしたが、
じつは夫氏の昇氏とともに、むかし民主党にいたかたでした。
聞くところによると、島尻昇氏は、ぜんぜん当選できなくて、
05年の衆院選で、ついに公認がもらえず無所属で出馬、
落選したのち、妻の安伊子氏とともに、民主党をやめていったそうです。
民主党的というより、もともと民主党だったので、
むかしからの幹部には、野党共闘候補の狩俣氏より、
島尻氏に親近感のある人も多く、それで票が流れたのでしょう。
沖縄補選では、島尻安伊子氏は、「台所から政治を変える」という、
スローガンで生活重視をアピールしていましたし(参考)、
選択別姓推進でもおなじみの、松島みどり氏が、応援に駆け付けていましたよ。
森雅子氏や、島尻安伊子氏を見ていると、自民党サイドでは
(世間的にも?)、どういうかたが「民主党的」と、
思われているのかわかって、ちょっとイミシンかもしれないです。
7月の参院選の東京選挙区で出馬する、丸川珠代氏は、
安倍シンゾーのお気に入りだそうですが、たぶん「民主党的な候補者」を、
選んだつもりだったのかもしれないです。
去年の暮れに、参院のボス、青木氏から、
「各県連が最強の候補者と思って立てたのに、
差し換えというのは、どうなっているんだ?」と言われて、
安倍シンゾーは、「マスコミに訊かれたから、そう答えただけ」と
あっさり撤回するという、情けない対応をしていました。(参考)
しかし、安倍や中川としては、内心では候補者の差し換えを、
もっとしたかったのだろうと思います。
2007年07月09日
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丸川珠代なんかミゴトに転向して、今回の参院選の自民党候補者でも数少ない、「核武装検討を直ちに開始せよ」という主張をしています。
コイズミが、目立つところに女性を配置するなどして、
人気取りをしたけれど、それと同じ効果をねらったのかもしれないです。
(じつはコイズミをヒントにした、戦略だったのかもね...)
アベも、青木に言われて、あっさりへこんだけれど、
一時は、自分が責任を持って差し換える、なんて意気込んでいたし、
結構乗り気だったんじゃないかな...?
(いいんじゃないのかな? 選挙で勝てさえすれば。)
丸川みたいに、さっさと「転向」するのはともかく、
いわゆる「民主党的」な人が、こうやって自民党で当選したところで、
上のほうとか、周りの圧力とかで、やりたいことが、
ほとんどできないんじゃないかと思います。
自民党では、男女共同参画関係なんて、発言力はたいしてないし、
新人議員の発言力自体、たいしてないですし...
(選択別姓法案や、こないだの「300日規定」なんて、
あっさりつぶされたけれど、これらはその最たるだけど...)