2019年11月30日

toujyouka016.jpg 安倍政権の経済政策と出生数の減少

11月27日エントリの続き。

4年前、2016年正月に発表された
出生数の調査のついての記事があります。
これをいま読み返すと、いろいろと
言いたいことも出てくるところです。

「出生数5年ぶり増加、100万8000人 15年推計 子育て支援影響か」

 
2014年と2015年の出生数は、
それぞれ100.4万人と100.6万人でした。
それまで下がり続けていた出生数が、
2015年は5年ぶりに増加したことになります。
それで出生数のことが話題になったのでした。

これを雇用状況の改善や、保育所の整備などの
影響が現れた可能性があると、
このときの厚生労働省は分析していました。
ようは安倍政権の経済政策や子育て支援政策の
成果だと言いたいのでしょう。

同省によると30代の出産数が前年より増えており、
「雇用状況の改善に加え、保育所の整備などの子育て支援策が
影響している可能性がある」(担当者)とみている。

いろいろな調査で、子どもを持たない理由として、
収入や雇用の不安定が上位になります。
それゆえ、景気が回復して雇用状況が
よくなれば、それだけでも子どもを持つ人が
増えるだろうと考えたものと思います。


すでにお話したように、2019年の出生数は
前年比-5.3%という21世紀の最高記録です。
出生数の減少は推計より早まっています。

「日本の出生数の減少が加速」
「出生数90万人割れへ 19年、推計より2年早く 社会保障・成長に影」





5年前に自民党・安倍政権の経済政策を
評価する分析をしたかたは、そのあと出生数が
減少していることを、どう考えるかと思います。


4年前、2016年はふたたび出生数が
大きく減少し、前年比の-3%程度です。
特異的だった2005年ついで2番目に低い水準です。
出生数は100万人を割ることになります。

「出生数が100万人を割った」

2017年の正月の人口動態の記事では、
厚生労働省は2016年は雇用状況に
目立つ変化がなかったと分析しています。
安倍政権の経済政策が成果を出していない
という考察をしてはいるようです。

「加速する人口減少 16年推計 出生数100万人割れ」

厚労省は「昨年は雇用や経済の状況の好転が追い風になったが、
今年は雇用情勢などに目立った変化はなく、
出産世代の女性人口減に伴い減少した」と分析している


2016年-2018年の3年間は、
出生数の前年比はずっと-3%程度で、
それ以前より低い水準が続いています。
そして2019年の出生数の前年比は-5.9%で、
21世紀の最低を記録しました。

厚生労働省は出生数の減少に加速が
かかっている近年の現状をどう考えるでしょうか?
やはりずっと安倍政権の経済政策が
成果を出していなくて、雇用状況が
改善しないと分析するでしょうか?

posted by たんぽぽ at 19:41 | Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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