2019年12月02日

toujyouka016.jpg 3年前に出生数が100万人を割った

11月30日エントリの続き。

出生数が100万人を割ったのは2016年です。
いまから3年前でごく最近なので、
記憶に新しいかたもいると思います。

100万と数字がきっちりしているせいか、
マスコミ報道もわりと大きかったと思います。
このときわたしもエントリを書いていました。

「出生数が100万人を割った」

 
2015年は出生数が5年ぶりに横ばいでした。
厚生労働省は、自民党・安倍政権の経済政策の
効果の可能性があると分析していました。

「出生数5年ぶり増加、100万8000人 15年推計 子育て支援影響か」

同省によると30代の出産数が前年より増えており、
「雇用状況の改善に加え、保育所の整備などの子育て支援策が
影響している可能性がある」(担当者)とみている。

このような分析をしたというのは、
安倍政権を持ち上げたいという意識も
働いたのではないかと、わたしは想像します。

2015年の暮れは、自民党・安倍政権が
「希望出生率1.8」を目標値に掲げて、
少子化対策に力を入れることを打ち出しています。

「夢をつむぐ子育て支援?」

雇用状況の改善に加えて、少子化対策が
行なわれれば、出生数の減少は
しばらくは鈍化しそうだ、状況いかんでは、
出生数は増加が続くかもしれないと、
楽観的に見たのかもしれないです。


そのつぎの年には早々に出生数が
100万人を割るという凶報です。
しかも出生数の前年比は-3%を下回り、
21世紀の最低だった2005年につぐ低水準です。

「加速する人口減少 16年推計 出生数100万人割れ」

厚労省は「昨年は雇用や経済の状況の好転が追い風になったが、
今年は雇用情勢などに目立った変化はなく、
出産世代の女性人口減に伴い減少した」と分析している

前の年に安倍政権の経済政策を評価した人たちは、
これをどう考えたかと思います。
2016年の出生数の大幅減少は、
あまりにもお粗末な結果だったからです。

厚生労働省の関係者は、2015年の出生率を
経済状況や雇用状況が改善したと
分析したことに言及しています。
前の年に言ったことに対して
しらを切らなかったのは、よかったと思います。

posted by たんぽぽ at 22:24 | Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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