安倍晋三首相が2015年11月6日の講演で、
「手つかずの少子高齢化に果敢に挑戦する」と、
言っていたことがあります。
「安倍首相講演詳報(2)「手つかずの少子高齢化に果敢に挑戦すると決意した」」
従来の3本の矢の経済政策を一層強化し、
同時にその果実を生かし、
長年、手つかずであった日本の構造的な課題、
少子高齢化の問題に果敢にチャレンジする。
そう決意いたしました」
少し前の2015年9月に、安倍晋三首相は
「夢を紡ぐ子育て支援」と銘打って、
希望出生率1.8を目標に少子化対策を
行なうことを発表しています。
「夢をつむぐ子育て支援?」
「手つかずの少子高齢化に果敢に挑戦」は、
このときの打ち出した少子化対策を
意識しているものと思います。
実績はどうだったかはすでにお話しています。
出生数の前年比は、2016年-18年は
マイナス3パーセントを下回り、
さらに2019年はマイナス5パーセントと、
21世紀に入ってから最低になりました。
出生率も2016年から3年連続の減少です。
2018年は1.42で「希望出生率1.8」から
どんどん遠ざかっていきます。
少子高齢化の問題に「果敢にチャレンジ」した
結果は出ていると思います。
安倍晋三首相は少子高齢化問題を
「長年、手つかずであった」と言っていますが、
長年手をつけなかったのは、ほかでもない
安倍晋三を含めた自民党です。
それどころか自民党は「伝統的家族」と称した
因襲・反動的な家族イデオロギーの
維持と蔓延を推進し、少子高齢化問題の解決から
逆行さえし続けてきました。
「顧みられない家族政策」
日本は少子化が進むと80年代から予測されていて、自民党はそれを放置し続けただけでなく、伝統的家族主義のような悪化する要因を振りまいたのだから、自民党の過去の政策を検証して反省点をしっかりとあぶりださないと、日本政治が今後も予測されている問題に向き合うことはないのではと。
— kazukazu88 (@kazukazu881) June 22, 2015
民主党政権時代には、子ども手当て、
高校無償化といった、出生率の回復に
効果のある政策が導入されようとしました。
自民党はこれらの効果的な政策を
つぶすことに血道をあげました。
安倍晋三自身「子ども手当てはポルポト」
などと事実無根の言いがかりをつけて、
子ども手当てのバッシングをしています。
「子ども手当てがポルポト?」
自民党は少子高齢化問題に対して、
「長年手つかず」でいたどころか、
「逆行」や「妨害」さえしてきたということです。
その「張本人」がなにを他人ごとのように、
「長年手つかずの少子高齢化問題」なんて、
講演で言っているのかと思います。
ずっと指摘され続けていた自分たちの歴史的失策をあたかも何も対策ができない「災害」のように他人事のように語る自民党とそれを許し続ける日本の人々とメディア。
— kazukazu88 (@kazukazu881) June 22, 2015