世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数の
政治分野について見ていきます。
「The Global Gender Gap Index 2020」
「男女平等度ランキングで日本は121位 政治・経済の分野で格差」
2019年は世界が全体的に政治分野の
ジェンダー格差を改善した年でした。
それゆえ政治分野で遅れを取った日本は、
順位の後退がとくに大きくなったのでした。
「男女平等はまた後退 ジェンダーギャップ指数2019で日本は過去最低を更新し121位、G7最低」
「日本の男女格差過去最低121位 女性閣僚の少なさ響く」
2019年は、世界では「政治」分野への
女性の参画が改善したことで、
全体としてジェンダーギャップが改善したという。
世界全体で見ると、比較のために使用されている
下院議員(日本では衆議院)では25.2%、閣僚では21.2%が女性で、
2018年に比べてそれぞれ増えていた。
過去最低の順位に影響したのは政治分野で、
前年125位から144位に後退。
9月の内閣改造まで女性閣僚が1人だったことが響いた。
女性閣僚の割合で格差を縮めて順位を上げた
韓国に全体でも抜かれる形になった。
先進国で目立って順位を上げたのはスペインで、
女性議員、閣僚ともに増え、大幅に格差を改善。
全体で前年の29位から8位に躍進した。
政治分野のジェンダー格差を改善して
順位が上がった具体的な国として、
朝日の記事では韓国をあげています。
今回の調査でついに日本と韓国は
順位が逆転することになります。
韓国のジェンダーギャップ指数は
2018年は115位ですが今回は108位で、
7ランク上がっています。
問題の政治分野ですが、韓国の今年の
スコアは0.179で、全体平均の0.239には、
まだまだおよばないです。
それでも2018年のスコアの0.134からは、
だいぶ改善したことになります。
政治分野の順位も2018年の92位から
今年は79位と、韓国は大きく上昇しています。
2018年の韓国のデータはなぜか4分野とも、
小項目の数値が出ていないです。
2018年からの改善を小項目ごとに
見ることは、残念ながらできないです。
今年の韓国のデータは小項目の数値も出ています。
韓国の女性議員の割合はスコアが0.200、
女性閣僚の割合は0.285です。
今年の日本は女性議員の割合が0.112、
女性閣僚の割合は0.056なので、
日本とくらべると韓国のスコアは
だいぶ高くなっていると思います。
日本の女性閣僚の割合の順位は139位ですが、
韓国の女性閣僚の割合の順位は73位です。
韓国が「女性閣僚の割合で格差を縮め」た
効果は現れていると言えます。
韓国: 今年
韓国: 2018年