2020年01月19日

toujyouka016.jpg 旧姓使用が解決しない苗字の問題

1月16日エントリの続き。

旧姓併記に関する毎日新聞のコラムです。
もっとも重要な部分が最後に述べられています。

「あした元気になあれ 旧姓併記でお茶を濁すな=小国綾子」
「明日元気になあれ 旧姓併記でお茶を濁すな」(全文)

 
第一、結婚による改姓手続きや
「二つの姓」を使い分けるわずらわしさは、
旧姓兵器では解決できない。
そもそも、私にとって夫婦別姓は、
私が私として生きられるかどうかという問題。
旧姓を書き添えたいわけでも、
“女性活躍”したいわけでもないんです。

ふたつの苗字を使い分けることは
負担だというかたはたくさんいます。
そうしたかたには「旧姓併記」では
苗字の問題は解決しないことになります。

現時点で、住民票、マイナンバーの旧姓併記は
ほとんど旧姓使用の場面を拡大しないです。
かりに旧姓使用がいくら広い範囲で
可能になったとしても、ふたつの苗字の使い分けは
解決しない問題として残ることになります。


旧姓併記、旧姓使用はいかに整備しても、
アイデンティティの問題も解決しないです。
結婚改姓したくないかたの多くは、
生来の苗字だけで生きることを望んでいます。

それゆえふたつの苗字を並べるのは、
「生来の苗字だけが自分の本来の苗字」という
アイデンティティを損なうことになります。


「旧姓使用でじゅうぶん」と言っている
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
苗字はアイデンティティに
根ざしていることがまったくわからないし、
またわかろうとしないようです。

おそらく彼ら反対派は「女性活躍に必要な
便宜のための付け足し」くらいに思って
いるのではないかと思います。
それで必要なときに旧姓が使えれば
いいのだろうと、小手先の技術で解決すると
思っているものと思います。


選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
むかしからアイデンティティの問題を
ほとんど理解しない人が多いです。

彼ら選択的夫婦別姓の反対派は
個が未分化な集団主義者なので、
個人の識別、他者との区別ということが、
本質的に理解しがたいのかもしれないです。

苗字を不本意に変えるという
アイデンティティの剥奪が自分の問題と
なることが、彼ら反対派にはほぼないので、
わからないのもありそうです。

そもそもが女性からアイデンティティを
剥奪することで彼ら反対派は利益を得ています。
その利益を手放したくないので、
反対派たちはアイデンティティの問題から
積極的に目をそらしてわかろうと
しないことも考えられます。

posted by たんぽぽ at 06:34 | Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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