事実や根拠を持って理性的な反論しても、
「ばか」な発言をする人を理解させたり
説得できることは、めったにないでしょう。
「それでもバカとは戦え 首位は日本を代表する虚言癖…2019年の「バカ」トップ10」
それゆえ「ばか」な言動をする人と闘う
(「ばか」な言動に反論する)ことには、
積極的になれない人も多いと思います。
「ばか」な発言をする本人から理解を得たり、
説得させることは目的でないし、
またたいして必要もないことだと思います。
記事でも「それでもバカとは戦え」という
表現をしているくらいです。
「ばか」な相手が理解することは
ほとんどないと考えているでしょう。
そして「戦う」のですから、
説得する相手でもないということです。
1月18日エントリでもお話しましたが、
「それでもバカとは戦」う意義は、
「ばか」な言説による社会的悪影響が
拡散や浸透することを防ぐことだと思います。
一般ににせ科学批判に関しても、
信者になった人はもう手が付けられないと考えます。
にせ科学を批判するときは、
これ以上の信者を増やさないために、
拡散や浸透を防ぐことを主眼に置きます。
「にせ科学を信じる精神構造」
「人は科学的根拠に基づく事実を知ったところで、信じたくないものは信じない(米研究)」
同様に「ばか」な言説を批判することで、
「ばか」な発言をする人たちへの
支持者や賛同者、理解者の拡大を防ぐなら、
できる可能性はじゅうぶんあります。
現在の日本の状況を考えると、
「ばか」な発言の社会的悪影響を防ぐには、
彼らを逃げ切らせず問題のある言動を
可能なかぎりあばき出して批判の対象とする、
くらいの徹底が必要かもしれないです。
「ネトウヨを野放しにするな(2)」
小川及びその周辺にいるいかがわしい連中に対し、
出版業界は毅然とした対応をとるべきだ。
今、日本にとって一番大切なことは、
小川を逃げ切らせないことである。
そして、あの手の連中の所業をすべて暴き出すことだ。
にせ科学の拡散、拡大を防ぎ、
信者を増やさないために効果的なこととして、
社会的影響力や発言力のある人たちを
批判するとよいという指摘があります。
「それにはまず最初に、政治的、宗教的指導者や
発言力を持った著名人が、間違った情報を拡散するのを
減らす必要がある。」カーハン氏はそう語る。
影響力や発言力のある人たちが
批判されるのを社会一般に示すこと、
もしくは彼ら影響力や発言力のある人たちが
批判されて発言しにくくなることで、
社会一般への悪影響を大きく
減らすことが期待できるということです。
最初の記事で列挙している2019年の「ばか」な
言動をした人たちは、どれも社会的影響力や
発言力の大きい、政治家や言論人たちです。
【第10位】屋山太郎
【第9位】百田尚樹
【第8位】菅義偉
【第7位】竹田恒和
【第6位】下地幹郎
【第5位】橋下徹
【第4位】長谷川豊
【第3位】山口敬之
【第2位】小泉進次郎
【第1位】安倍晋三
それゆえ彼らを批判することは、
「ばか」な言説の社会への悪影響の拡大や拡散を
防ぐという観点から、効果が大きいことが
期待できることになります。